コンサルタントは必要か? | 飲食店で成功と失敗を経験した虎 安田久のブログ by Ameba

コンサルタントは必要か?

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コンサルタントは必要か?


HN=政則

ご職業 オーナー 



毎朝のブログとても参考にさせていただいております。

私は大阪は堺でいくつか飲食店を経営している者です。

今年で創業丸5年が経ちますが、去年をピークに売上が相当ダウンしており、このままでは運転資金も底をついてしまいそうです。

そこで、実績のある飲食専門のコンサルタントの方に店舗を見ていただいているのですが、これがまた結果がなかなか出ないんです。

正論をおっしゃっていただいてはいるのですが、それをこなす現場のオペレーション能力も危機意識も至らないのかもしれません。

安田社長はコンサルタントいう職業についてどう思われますか?



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世の中に多数のコンサルタント会社が存在しているということは、社会から必要とされているということでもあり、それだけの実績を残してきたからこそ会社として繁栄してこれたということだと思いますので、否定は全くしません。

ただ、当然クライアントは高いコンサルティングフィーを支払って、その対価として経営改善をしてもらいます。

コンサルタントはいわば企業のお医者さんですよね。

フィーが発生している以上、プロとして何らかの道筋・結果は出さなければいけないので、今依頼されている方はあなた側の内部的な問題はあるにせよ、コンサルタントして及第点はあげられたもんじゃないと思います。

費用をこれ以上垂れ流す前に、打ち切った方が良いかもしれません。

コンサルタントに依頼する上で、気をつけなければならないことはメリット・デメリットをクライアントがはっきりと把握することだと思います。

コンサルタントはその高い専門性と膨大な数の事例から抽出した最適且つ広範的なソリューションを提供してくれます。

その一方で高いフィーが発生する上に、必ずしも成果が上がるというわけでもなく、ましてや成果報酬の制度を取っている会社も少ない。

しかも、現場との摩擦も起きやすい。

コンサルタントにもM&Aや会計などのファイナンスが得意なコンサルタント、マトリックス理論やコンプライアンスの整備などのリスクマネジメントを得意とする、人材育成や内部改善が得意なコンサルタントなど得て不得手があります。

まぁ、これを見極めるのは至難の技かもしれませんが、要するに担当したコンサルタントの腕も相当関わってくるということなんですよ。

それに、どんな優秀なコンサルタントが付いたとしても、クライアントが高いレベルで当事者意識を持っていないとなかなか成果は見えてこないはずです。

そういう意味で御社の場合、順序がちょっと早かったのでは?

まずは社長もしくは統括責任者が(店舗数が少なければ少ないほど)店舗を回って、現状の把握を問題提起をする。

そして、それからまずは自分達であれやこれやと取り組むことだと思います。

コンサルタントに頼ることはとても楽です。

高いフィーを支払えばとても丁寧に教えてくれます。

でも、それじゃ社員一人一人が考えることを止めてしまいます。

もがき苦しみ、試行錯誤した経験も後に会社の財産になると思うんです。

自分達で取り組んでその結果良くなればお金は一切掛からないですし、何をやっても解決できない場合の最後の奥の手としてコンサルタントは位置付けておくべきじゃないですかね。

もちろん、その上でも現場も経営陣も意識は高いレベルで共有していなければ成果は生み出せないと思います。

まだまだやれることはたくさんあると思うので、頑張って下さい!




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