【岩手南部】奥州藤原氏の遺跡を巡る夫婦旅 3日目 | 徒然なるままに山と歴史を・・・

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2021年6月 奥州藤原氏やエミシの戦いの遺跡を巡ってきました。

その3日目(最終日)です。

 

 

旅程

 6/10(3日目)

   08:49 清水寺 (31分)[花巻市太田]

   10:22 丹内山神社 (44分)[花巻市東和町谷内2区]

   11:16 ミステリー坂 (8分)[花巻市東和町東晴山]

   11:27 託生の泉 (15分)[花巻市東和町南川目9区]

   12:48 えさし郷土文化館 (51分)

        [奥州市江刺岩谷堂小名丸]

 

   

【 3日目 】

 

 

最終日も朝から温泉です。藤三旅館の最後の風呂は白糸の湯です。朝6時から15時までは男風呂です。窓の外に渓流が見えます。

 

木造3階建ての趣きのある藤三旅館の正面玄関です。玄関を入るとすぐに帳場があって、従業員は揃いの法被を着ています。

 

今日最初の訪問地は清水寺です。宿から20分程で到着です。

境内の一角で、道路に面したところに慈眼水が湧いています。眼病に効くということもあり、ここで水を汲んでいくことにします。

 

慈眼水堂の前の井戸の蓋を開けると3m程下に水面があります。釣瓶でバケツを落として水を汲んで、持ってきた漏斗でペットボトルに水を入れてみると、結構異物があったので、ここでの水汲みはやめました。

 

音羽山清水寺(天台宗)は日本三大清水の一ついわれる名刹です。駐車場から燈篭の建ち並ぶ広い参道を行くと、庫裏の先に山門や観音堂が見えてきます。

 

境内を奥へ行くと大きくて立派な山門(仁王門)があります。正面に回ってみると、寺院なのに狛犬がいます。

 

随分とお茶目な阿形。怖くありません。

 

吽形もちょっと困った感じ。前足はまっすぐです。

 

複雑に組み合わされた木組みが重厚感を出しています。山門の横に階段があっって誰でも上がれるようになっています。

 

棲上には当国三十三札所の観音様が安置されています。当国とは南部藩領の和賀・稗貫・紫波の三郡です。

 

回廊には素彫りの十二支がありますが、これは方角を示すものです。

 

山門の後ろには屋根が高く反り上がった観音堂があります。

 

観音堂の軒下にはいくつかの額が掛けられていますが、一番大きなものは、盛岡藩最後の藩主南部利剛の書によるものです。堂内には算額も奉納されています。

 

御本尊の観音様、きらびやかです。

 

清水寺の後は遠野方面に車を走らせ、丹内山神社です。道端に唐突に大きな鳥居が建っています。

 

丹内山神社の参道の向かいの駐車場に車を入れると、自転車のおばちゃんが声をかけてきました。このまま先へ行くと、参道の上に車で行ける、と教えてくれました。

 

県道を先まで行って左に折り返すように曲がると、舗装された道路が終わった所に駐車場がありました。600mの長い参道を登らずにすみました。新しいトイレもあります。駐車場の向かいに鳥居(四ノ鳥居)があります。

 

境内に入るとすぐに広場になっています。奥には観音堂がありますが、後でお参りします。ここは神社ですが、この観音堂には十一面観音菩薩立像や不動明王立像が安置されています。

 

観音堂の前には四葉や五葉のクローバーがたくさんありました。

 

源義家が岩の上で弓の練習をしたという弓場石の横を抜けて、奥へ進みます。

 

五ノ鳥居の右には池があって噴水があります。鳥居の前の狛犬は胸を張って堂々としています。

 

鳥居をくぐり、石橋を渡り、石段を上ると上段に出ます。

 

門の正面に1810年に再建された本殿(県文化)があります。拝殿はなく、仏教的な建物です。

 

本殿の右から更に奥へ行きます。

 

少し坂を上ると、ちょうど本殿の後ろに、グルッと注連縄の回る大きな胎内岩があります。この岩は古来から信仰された、アラハバキの神の御神体と言われています。えさし藤原の郷では厨川柵の奥のアラハバキの神を飛ばしましたが、本物を拝めました。

 

この胎内岩は内部を通り抜けることができます。アラハバキの神と同化できたということでしょうか。

 

再び本殿に戻ってお参りします。

 

本殿の側面には細かい彫刻があります。

 

ちょっと怖い唐獅子と、何か不気味な額が掛けられています・

 

中段の一番奥に早池峰山参拝石があります。それより横の木のコブコブが気になります。

 

丹内山神社から託生の水へ行く途中にミステリー坂があります。看板があるところは、あまりミステリー感がありません。この先を戻ってくる時の方が、車が勝手に上る感じがあります。

 

ミステリー坂から託生の水へ向かいます。気付かずに一旦通り過ぎてしまいましたが、戻ってみるとミステリー坂から500m程の道端にありました。

しばらく水を汲んでいるうちに、車が2台、順番待ちしていました。地元ではよく知られているようです。

 

東和の街で昼食を、と思って探してみましたが開いている店がなく、あきらめて、昨日時間切れで行けなかったえさし郷土文化館に向かいました。

 

昨日行った正法寺の寺宝が特別展示されているので、ここは見逃せません。

 

この日は昼食を抜くつもりでいましたが、結局高速に乗ってから前沢SAで前沢牛の牛丼を食べました。

えさし郷土文化館で、江刺から各地に出荷された仔牛が前沢牛や神戸・松坂の和牛になることを知りました。

 

今回の毛越寺・えさし藤原の郷が2度目、中尊寺は3度目でしたが、奥州藤原氏のことをよく理解していたこともあって、これまでとは全く違って見えました。

それより、毎日ラッキーがあったのは、やはり最強パワースポットということだったのでしょうか。温泉も良かったし、いい旅ができました。

 

次はどこへ行こうかなあ・・・