膝の痛み(変形性膝関節症?)シリーズ3  20年間の膝の痛み | 治療院で伝えきれない身体の仕組み 松っちゃんのブログ

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長崎県島原市で鍼灸整骨院を開業して23年。機能神経学(左右脳と末梢神経のバランス)やBASE(脳内警告系信号路)、オステオパシー、カイロプラクティック、ビジョントレーニング、などを使って色々な症状に対応しております。

〜今回の症例〜

 

74歳  女性  左の膝が20年間痛い   右乳癌、両下腿部静脈瘤手術歴あり

 

50代からずっと左膝が痛く、定期的に整形外科でヒアルロン酸注射を打っていた。


 

特にこの2年間とても痛く、右膝も痛くなってきた。絶対に治したいと思って毎週整形外科に通っていたそうです。

 

しかし、「全然良くならない。前より痛苦なってきた。」 と言うことで来院されました。

 

かなり症状が慢性化していた為、歩行パターンがかなり崩れていました。

 

左膝をかばい過ぎて体を捻りながら歩いてらっしゃいます。

 

両手は全然振る事ができない。

・まず下肢全体的に筋力が低下しているので筋膜、筋肉の緊張を正常化する手技を行います。

 

血流を改善しながら沢山の働いていなかった筋肉に酸素と、栄養、刺激が入るようにして行きます。

 

・大事な足底感覚も筋肉の調整と、感覚刺激で活性化して行きます。

 

・次に関節のアライメント(位置異常)を治して、可動域を増やして行きます。

 

ここまでやって歩いて頂くと

 

「歩きやすい!かなり楽です。」とのこと。

 

この方の場合かなり長年をかけて慢性化しているため、少々時間を要します。

 

週に2回の施術で1ヶ月程するとほぼ痛みは無くなりましたが、歩き方がまだまだ不安定でした。

 

そこで全身の動きの統合も入れて行きます。

 

体幹の反応力を上げるトレーニング

 

中心感覚を養い体の回旋を使って歩けるトレーニングなどを行っていますが、かなり良くなっていっています。

 

ご本人にもとても喜んでいただいています。

 

この方の様に

 

長年痛みに悩まされてきた方は、それを回避する運動パターンを強固に学習してしまっているので

 

そのパターンを消去して、新しい正常なパターンを構築していく必要があります。