〜今回の症例〜
74歳 女性 左の膝が20年間痛い 右乳癌、両下腿部静脈瘤手術歴あり
50代からずっと左膝が痛く、定期的に整形外科でヒアルロン酸注射を打っていた。
特にこの2年間とても痛く、右膝も痛くなってきた。絶対に治したいと思って毎週整形外科に通っていたそうです。
しかし、「全然良くならない。前より痛苦なってきた。」 と言うことで来院されました。
かなり症状が慢性化していた為、歩行パターンがかなり崩れていました。
左膝をかばい過ぎて体を捻りながら歩いてらっしゃいます。
両手は全然振る事ができない。
・まず下肢全体的に筋力が低下しているので筋膜、筋肉の緊張を正常化する手技を行います。
血流を改善しながら沢山の働いていなかった筋肉に酸素と、栄養、刺激が入るようにして行きます。
・大事な足底感覚も筋肉の調整と、感覚刺激で活性化して行きます。
・次に関節のアライメント(位置異常)を治して、可動域を増やして行きます。
ここまでやって歩いて頂くと
「歩きやすい!かなり楽です。」とのこと。
この方の場合かなり長年をかけて慢性化しているため、少々時間を要します。
週に2回の施術で1ヶ月程するとほぼ痛みは無くなりましたが、歩き方がまだまだ不安定でした。
そこで全身の動きの統合も入れて行きます。
体幹の反応力を上げるトレーニング
中心感覚を養い体の回旋を使って歩けるトレーニングなどを行っていますが、かなり良くなっていっています。
ご本人にもとても喜んでいただいています。
この方の様に
長年痛みに悩まされてきた方は、それを回避する運動パターンを強固に学習してしまっているので
そのパターンを消去して、新しい正常なパターンを構築していく必要があります。