今からお話するのは本当にあった事件です。
1996年の季節は今頃。
最初の亭主とお腹に子供がいた私は
亭主の勤務先主催のBBQに参加する為
東京都のあきる野市にある川へと出向いた。
身重だった私はBBQに参加すると言うよりも椅子に座って酔っぱらってはしゃぐ会社の連中を眺めていた。
天候は雨になりそうな曇り。
そんな中、川へとダイブする人間もいた。
酔いが回った連中達は悪乗りをし始めた。
「俺は泳げないんだ」と言う一人の男を数人で抱え川へ投げ込んだ。
「助けてくれーー!!」
それが川へと投げられた男の最後の声だった。
雨が降りだし私に嫌な予感が漂った...
(おい冗談だろ... )
周囲がざわめきはじめた。
すると一人の男が私たち夫婦に近付きこう言った。
「警察がきてもさっき見たことは絶対に話さないように。これは事故だ」と。
亭主はその場から私を連れ去り車を走らせた。
「まずいんじゃない?警察に話した方が... 」
妊娠中の私のお腹を亭主は殴り付けた。
あれは事故じゃなく【事件】だった... 。
あの男の人は還らぬ人となった。
あれから20年以上経ったが
許されないことだとおもっています。