「ギャァァァアア!!」



なんだよ!!オイッ!目を覚ませ!目を開けろ!!


「ワァーァァァー!!」



しっかりしろ!電気をつけろ!!



「死んでるの…死んでるんだって!!だからあの時!!ワァーッ……」





夢だろ!夢なんだよ!!俺を見ろっ!オイッ!!



泣きじゃくる私をYは強く抱き締めた。




悪い夢を見てるんだって…




でもね、夢じゃなかったでしょ?



そこから二人の関係に亀裂が入りかけたんだよ…。



私はおかしくなった。



たから おかしい奴と一緒に居ないとやってられなかった。


毎日毎日酒に浸った。





おかしな者同士、傷を舐めあった。


それでもYは私を見捨てなかった。



でもその優しさがうっとうしかった…



あの時もそう。




「もう死んでるよ?」


嘘だろ…?住所言えよ!



私はTを第一発見者にしてしまった。



本当に死んでるよ…何でだよ…



「だから そー言ったじゃない」




こんな雨の日は決まって夢が警告を告げる。




そして私の精神は乱される。急にトラウマがフラッシュバックするからね…



大事な人の死は 決まって雨の夜に知らされた。