今度、あるバンドでJeff BerlinのJoe Frazierという曲を演奏することになった。この曲が最初に収録されたアルバムはBrufordの3rdアルバム「Gradually Going Tornado」。私が敬愛するAホールズワース氏が脱退し、私が急速に当バンドへの興味を失った後にリリースされたもの。曲名のJoe Frazierといえば、確か、生涯、モハマド・アリとジョージ・フォアマンにしか負けたことがなかった人だったと思う。Jeff Berinもファンだったのでしょうか。
さて、この曲のテーマを弾きこなすにははかなりテクニックを要すると思う。そして、テーマの中に、Jacoをして自分より優れたソロイストと言わしめた(らしい)Jeffの面目躍如の美味しい4度フレーズが入っていた。Jacoの「Cha Cha」の中でも出てくるようなフレーズを良く練り直したような、とても座りの良い4度フレーズ(赤囲み)です。
そして、その4度跳躍感をエンハンスしていると思われるのがその前小節の16分音符ふたつ(青囲み)。これあるとないとではニュアンスに格段の差が出るので弾き比べてみてください。良いフレーズです。