Rシュタイナーの瞑想に関する記述を少し書きます。

今回の内容は、簡単な紹介のみです。

 

 

Rシュタイナーの瞑想法の本も出版されているようです。

単行本になっていて、ネットだと上画像の③巻は2640円、④巻は5280円でした。

全巻揃えると、そこそこの金額になりますね。

僕はRシュタイナーの本を4冊持っているのですが、

こちらの瞑想法の単行本は持っていないので、こちらの内容は分かりません。

 

 

以前も記載した「神秘学概論」は持っています。

こちらは1430円で文庫本サイズです。

何度も重版されているので、在庫面からも入手しやすいと思います。

神秘学概論の中に

「高次の諸世界の認識(秘儀参入またはイニシエーションについて)」

という記述が約100ページあります。

こちらの記述が瞑想に関する内容になっています。

 

一般的に瞑想法の説明などで、

呼吸に集中して・・・というような内容を、よく見ると思いますが

上記のRシュタイナーの説明には、そのような内容は記載されていません。

簡単に説明させていただくと、

集中力の高め方の訓練や、思考を制御するための訓練、

自分との向き合い方などのような内容になっています。

エーテル体・アストラル体などの用語も登場するので、

用語を基礎知識として覚えておくと理解しやすいと思います。

 

少しだけ抜粋して紹介させていただきます。

 

・・・象徴的な形象や感情の中に沈静すること(瞑想)の目標は、

厳密に言えば、人間のアストラル体の中に高次の知覚器官を作り出すことである。

この器官は、先ずアストラル体の成分で作られる。

この新しい観察器官は、ひとつの新しい世界を伝えてくれる。

そして人間は、この新しい世界の中で自分を新しい自我として知るようになる。・・

 

別の箇所です。

 

・・・高次の諸世界へ至ろうとする人は

修行を通して以下の諸特性を身に付けなければならない。

特に必要なのは、魂が思考と意思と感情を支配することである。

魂のこの支配能力を行によって獲得する方法は、二つの目標に向けられている。

第一に、第二の自我が魂の中に生じたときにも、

不動心・信頼感・公平さを失わぬように、

これらの特性を魂にしっかりと刻みつけておくこと。

第二の目標は、この第二の自我に強さと内なる支えとを附与することである。・・・

 

などです。

 

全体的に難しいですが、分かりやすい箇所もあります。

「思考の行」というのを紹介させていただきます。

 

内的な堅固さを保ち、

対象にしっかり留まり続ける態度を思考は身に付けることができなければならない。

そのための「思考の行」は複雑な対象をではなく、身近で単純な対象を選び

数ヶ月の間、少なくとも毎日五分間は

自らの思考を日常使用する対象、例えば留め金・鉛筆などに向ける。

そしてその五分間は、この対象と無関係な思考内容を全て排除する。

これをやり遂げるだけで、多くの成果を上げることができる。

毎日新しい対象を選んでもいいし、毎日同じ対象を考え続けてもいい。

一定の時間、よく知っている事柄に思考を向け続けるならば、

少なくとも事実に即した考え方をしている。と確信できる。

○鉛筆はどんな素材で作られているか

○鉛筆の素材はどのように用意されているのか

○その素材をどのようにして鉛筆に仕上げるのか

○いつ鉛筆は発明されたのか

このような思考作業は、どのようにして人類が生じたのかとか、

人生を生きる意味は何なのかとかを考えているときよりも、より現実に即している。

必要なのは、あれこれについて思考することではなく、

内なる力によって具体的に思考することだからである。

容易に見通すことのできる物質的・感覚的な事象に即して、

具体的に思考することを学んだなら、

物質的・感覚的な世界の法則に支配されていないと感じるときにも、

具体的であろうとする思考習慣を保ちうるであろう。

そして抽象的な思考にふけることをやめるであろう。

 

というような感じで説明されています。

 

*GWに赤ちゃんや子供を数名、家で預かるので、しばらくお休みします。

どうもありがとうございました。