*瞑想などの訓練をしている人の、夢の状態の変化に関する内容を
Rシュタイナーの著書を参照して簡単にまとめます。
内容を読んでみて、自覚認識のある人いるのではないかなと思います。
*最初に訓練をしていない人の場合の説明があります。
夢を見るとき、
私たちは実際に物質的な感覚によってとらえられる世界とは別の世界にいます。
霊的な器官が未発達な人は、このような世界に関して
混乱したイメージしか形成することはできません。
その人は、この第二の世界の中に日常生活のイメージや反映のみを見出します。
昼間生活しているとき、その人の魂は知覚したものをイメージとして
もう一つの世界を構成している素材の中に描き込みます。
人間は昼間意識的な生活を営んでいるときに、
同時に第二の無意識的な生活をもう一つの世界で営んでいます。
私たちは昼間の生活をしているときに知覚・思考したりする全ての事柄を
もう一つの世界に刻印します。
*起きているときに知覚したイメージや、寝ているときの肉体の感覚が
ぼんやりと無秩序に夢に現れるという説明です。
続いて、訓練をしている人の場合の説明があります。
蓮華(チャクラ)が発達すると、
このように刻印したものを見ることができるようになります。
しかし蓮華と関わる素質には、必ずどこか不完全なところがあります。
そのため昼間の意識が目覚めている間は、
物質的な感覚の印象がきわめて強いため
弱々しい霊的な印象は姿を現わさず
蓮華を通して受け取る印象はきわめて弱いものとなり
蓮華を用いて何も知覚することはできません。
眠りにつき、外に向かう感覚の門が閉じられると、
これらの印象は混乱したまま光を放ちます。
そのとき夢を見ている私たちは、
普段もう一つの世界で体験していることに気づきます。
発達した蓮華を用いることによって、物質的な世界に属さない事柄の開示を
夢の中に書き込むことができるようになります。
エーテル体を発達させることによって、
自分自身が別の諸世界から書き込んだものを完全に意識化するようになるのです。
私たちは訓練の指示によって導かれながら2つの事柄を達成します。
1つは、目覚めている場合と同様に
夢の中で観察する事象を完全に知覚することができるようになります。
2つ目は、通常の目覚めている状態においても同様の観察ができるようになります。
つまり私たちが霊的な印象に対して自由に注意力を向けることによって
これらの印象が物質的な印象に、かき消されることはなくなり
私たちは物質的な印象と同時に(物質的な印象とともに)
霊的な印象をとらえることができるようになるのです。
*ぼんやりしていた夢が鮮明になり、はっきりと意識化するという説明です。
後半部分は、外界の事象に対する気づきや、注意深い観察の説明と似ています。
具体的には映像や音などの感覚が鮮明になるなどです。
エーテル体・アストラル体に関しては、
過去に既に書いた内容と、書いていない内容があります。
Rシュタイナーの説明では、人間は
霊体→アストラル体(魂体)→エーテル体(生命体)→物質体
という具合に繋がって構成されています。
瞑想などの訓練によって、アストラル体とエーテル体が発達します。
この発達に関する詳しい説明は著書では「霊」に関する箇所の内容になります。
(この箇所はブログでは詳細を書いていません。)
感覚・感情を観察したり制御することは、精神的な鍛錬をするということなので
=精神体であるアストラル体・エーテル体を発達させることになります。
それによって精神的な知覚能力が上がるということになります。
肉体を鍛えて運動能力が上がるのと理論的には同じです。
*ここから夢の明晰化に関する具体的な内容の箇所です。
エーテル体が発達し始めると、夢は秩序立ったものになりますが
それでも夢特有の象徴的な表現方法は保持されます。
ただしこの段階までくると
夢は物質的環境・自身の感覚的な体の中で生じる事象以外のものも
映し出すようになります。
昼間の生活や事象をもとに生じる夢が秩序立ったものになる一方で、
そこに別の世界の事象や状況を表現する夢のイメージも混ざり込んできます。
私たちは通常の昼間の意識では、とらえられないような事柄を体験します。
ここで、このことを(師などが)
高次の世界に関する普遍的な事柄について語っているとは考えないでください。
このような夢の体験を、
高次の霊的な発達の最初の兆候としてのみ、見なすようにしなくてはなりません。
続いて次のようなことが生じます。
これまで醒めた悟性の支配を受けなかった夢のイメージは
目覚めた意識でとらえられる表象や感覚と同じように
悟性によって制御され、一定の秩序に従って全体が管理されるようになります。
夢の意識と、目覚めている状態の違いはますます小さくなっていきます。
夢を見るとき、
言葉の完全な意味において、夢の生活の中で目覚めるようになります。
自分自身が象徴的なイメージを支配する主人であり、導き手であると感じるのです。
*眠っているとき、夢の中にもう一つの世界があって
それを鮮明に認識できるという感じです。
著書ではここから更に続いていますが、
気づきやオーラの話になっていくので、直接的な夢の内容はここまでになります。
*前回も少し書いた、神秘学概論の本を購入した件ですが
ようやく半分ほど読み進められました。(全400ページほど)
まだまだ全て読むのに時間がかかりそうです。
日々みなさんのブログも拝読させていただいてます。
今回は短かい内容でしたが、どうもありがとうございました。