シッダルタ(仏陀)はカピラヴァスツという国の

シャカ族の王の息子でした。

*この国の、はっきりした場所は明確になっていなくて

 インド北部などが候補地に挙がっているそうです。

 

シッダルタが生誕した際に、

アシタという聖者がこのような予言をしたという逸話があります。

「シッダルタが成長すれば、

 世界を統治する転輪聖王となるか、

 もし出家すれば悟りを開いて仏陀となるでしょう。」

*転輪聖王は、当時のインドの理想的な王の概念です。

 

 

シッダルタは出家して仏陀になったので、

もし王になっていたら、どのような国が存在していたのか

気になるところではあります。

 

仏陀が存在していた時代と、ほぼ同時代に

老子という人物が存在していたとされています。

 

老子というのは通称で、名前や出生など明らかになっていません。

本人は表には姿を現さずに「老子の教え」というものが

古いものだと石碑に刻まれたりして残っている状態です。

 

老子は独自の言葉を用いて、悟りなどについて説明していました。

道(タオと呼びます)などの言葉が有名かと思います。

老子の教えの中には、他にも用語が登場しますので

事前に用語の解説を読んでおくと分かり易いと思います。

 

ここから僕の読んでみた感想の部分もあるのですが、

老子の言葉には、仏陀の言葉と同じように聖者の視点から

人格の向上を促してくれるようなものが幾つかあります。

 

仏陀と異なる点は、

聖人は国をどのように治めるか。

聖人が国を治めたらどのようになるか。など

個人ではなく集団単位の言葉もあり

聖人が王になった場合の発想から生まれる内容が記載されています。

*もしかしたら老子は王を補佐する立場などだったのかもしれません。

 

もし仏陀(聖人)が王になっていたら、

こういう国が歴史に残っていたかもしれないなという見方もできると思います。

国単位でなくてもリーダー的な役割の方も参考になる内容が

あるのではないかなと思います。

 

右に老子のサイトをブックマークしました。

もし興味のある方は参考にしてみてください。