いつもよく聴くラジオ番組の中で、家庭における父親という存在についてパーソナリティが語っていました。
父の日が近いから、それに因んで"父親"をテーマしていたようです。

果たして、自分はきちんと父親の役目を果たしただろうか?などと思いながら、亡き父親をふと思い出していました。


父は昭和13年の生まれで、戦争を経験していました。

私が小さい頃は、父と母と祖母と弟と私の5人家族でした。皆で食事していると、「箸の持てないのは、日本人でも東洋人でもない」などと説教が始まります。そんな時は雰囲気が悪くならないよう、母がペラペラひとりおしゃべりが始まりました。

説教が好きで、「ここに座れ」と私を呼びつけ「20歳までは親のいうことを聞くんだ、分かったな!」などと言っていました。

私が歌番組を見ていると、「そんなのが楽しいのか。ふ〜ん」と小馬鹿にしたような言い方をしました。

ある時は、物凄い剣幕で「ちょっとこっち来い!」と私を怒鳴りつけ、殴らないで欲しいと言う私の訴えを無視して平手打ちしてきました。私は嗚咽が止まりませんでした。私は悪いことをした覚えは全くありませんでした。


こういうのを、【親ガチャ】っていうんかなw


そんな父も夏には必ず家族旅行に連れて行ってくれました。自分が中学の時、伊豆方面に行った夜、旅館で皆でテレビを見ていました。

『まちぶせ』を歌う石川ひとみが映っていて、父親が「めんこいな」とぼそっと言ったことが忘れられない。

"めんこい"は東北の方言で、可愛いの意味です。