熊本地震の影響で休園していた熊本市中央区の観光名所「水前寺成趣園」が16日、約1ヶ月ぶりに開園した。熊本県内では、他にも動物園や遊園地、温泉など、営業再開の動きが広がる。
シンボルである熊本城の「復活」に目処がたたない中、各施設の担当者は「うちが頑張らないと」と意気込む
約1万平方メートるの湧水池の周りを新緑が囲む水前寺成趣園は、昨年約38万人が訪れた市内屈指の観光名所だが、.4月14日の地震で鳥居4基などが倒壊し、翌日から休園、同16日から水が引いた。
倒れた鳥居を撤去し安全が確保できたとしてこの日、営業を再開、来園した熊本市中央区の無職、城崎一臣さん(60)は、毎朝、同園と熊本城を交互に歩くのが日課で、「江戸時代から変わらないというこの景色が好き。また毎朝ここを訪れるのが楽しみです」と話した。水が引いた原因は不明なままだが、先週雨が続いたためか、水位は地震前の半分程度まで戻ったという。
県内観光地のうち、郡を抜く「集客力」を誇る熊本城の被災が手痛いのは事実。しかし、同園を管理する出水神社の宮司、岩田徹さんは「熊本城が大変な状況だから、うちが頑張らにゃいけん」と前を向く。通常は小学生以上は有料だが、今月末まで無料にするという。
荒尾市の「グリーランド遊園地」は本震後の4月16日、17日に、安全点検のため休園した後は通常通り営業。担当者は「キャンセル後に再度予約をとる団体客も出てきている。少しづつ客足が戻るのでは」と期待する。約200頭のクマで有名な阿蘇市の動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」も今月1日から営業を再開し、一部損壊して立ち入れない建物があり入園料を3割引にしている。しかし、大型連休明けの客は例年の半分以下。担当者は「殆どのアトラクションは通常通リなのですが・・・」と残念そう。
八代市の「日奈久温泉」は旅館17軒中、14軒が営業を再開している。ただ、熊本地震を引起押したとされる断層の一つ日奈久断層が市内を走り、断層と同じ温泉名であることからキャンセルが相次ぎ、大型連休中の客は例年の10分の1に。担当者は「皆さんに足を運んでいただくことが復興の支援に成る」と呼びかける。旅館17軒全てが通常通リ営業している小国町の「杖立温泉」も、風評被害のため客が減少。約3500匹の鯉のぼりがはためく恒例の祭りは例年は大型連休で終わるが、今年は5月末まで延長して巻き返しに懸命である。
国の重要文化財に指定されている山鹿市の芝居小屋「八千代座」も建物に被害はなく、一部を除き予定通り公演している。担当者は「八千代座は元気、頑張っている熊本に遊びに来てください」とかたった。
加藤清正の熊本城が被害にあったのは残念だ、復活してあの勇姿を早く見たいものだ。