● セールで失敗しない靴の目利き法 ●


東京・新宿 「靴は売らない靴屋」西村泰紀(タイキ)です。


夏のクリアランスセールも、そろそろ終わりでしょうか。


日頃、チョット手が出ない輸入ブランド靴も、冒険してもいいかな?という価格になってきます。


そんな時期だからこその、目利きのコツを一つ伝授します。


写真はお客さまの靴。

痛くてはけないオシャレな靴も快適に変身 東京新宿中敷き調整専門店

歩くと左側だけ内側に倒れるということで、調整にお持ちになった靴です。


少しだけカカトが減っていますが、左右ともに同じような減り方です。


なのに、左の靴だけ内側に倒れています。

痛くてはけないオシャレな靴も快適に変身 東京新宿中敷き調整専門店

この写真は別のお客様が、左だけ外に倒れるんです、調整できますか?、とお持ちくださった靴です。


ほとんど履いていないので、カカトの減りが傾きの原因ではありません。


どちらも、カカトの軸線と、ヒールの軸線が左右で明らかに歪んでいます。


同じ有名デパートのセールでお買いになった、有名輸入ブランドの靴。


カカトの付け間違いによる、アライメント不良です。


(どちらの靴も、中敷き調整で何とかなるものではありませんので、調整は出来ませんでした(ノ_・。))


平常の時には、目線の高さの棚に靴を置いて、ヒールのつき具合を確認してから、会計してくれる有名ブランドがあります。


コール・ハーン、フェラガモ、グッチで、実際に棚に靴を置いて、確認させられたことがあります。


別のブランドですが、セール時期になると、忙しさにまぎれるのか、これはおかしくないか?と思う靴が売られてしまっている事態に遭遇します。


ちなみに、写真の靴はコール・ハーン、フェラガモ、グッチではありませんので、念のため。


輸入靴の場合、日本ほど品質管理に厳しくないのか、日本の基準では不良品、と判断される靴が、良品として平気で出荷されてきます。


そのため、仕入れる側は、ある程度の不良率を見越して、損金を販売価格に上乗せします。


それは、イタリアだろうが、スペインだろうが、中国だろうが、日本だろうが一緒で、メーカーにより、不良率の見込みを少なく見積もるか、高く見積もるかの違いです。


小売り店は、日本メーカーに対してならば、不良品=返品=返金ができます。


しかし、輸入物となると、現物を送って不良を確認する、なんて処理をすると、その輸送コストをだれが負担するのか、関税をどうやって戻すのか、などなど実に煩雑な問題が起きてしまいます。


そのような煩雑さを避けるため、写真で確認して、次回仕入分から値引きする、なんて安易な処理方法を取るところもあります。


ブランド管理に注力しているメーカー、特に直営店を日本に持っているようなブランドならば、そんなことはないと思います。


しかし、そんなところばかりではないので、不良品の現物は一体どうなっているのか??


まさか超有名デパートの店頭で、そんなことはないと思うのですが、不良品として経理処理した靴を、セール期間を良いことに、売ってしまい、2重の利益を上げよう、なんて輩はいないと思います。


忙しさにまぎれ、お客さまに手渡す前の、品質確認をうっかり忘れてしまったのでしょう。


買う側は、そんな、ケアレスミスが起きていることを知って、お金を払う前に、カカトの付き具合に、左右差がないか確認する自己防衛が必要です。


ちなみに、昨年ご紹介したこちらのお客様は、セール品は返品・交換不可と言われる中、不良品と認めてもらい、無償修理してもらったそうです。


靴のかかとが片方だけ減る 残念ですが・・・不良品です!!

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