サイズを下げると、なぜ靴は細く感じるのでしょうか。
実はこれ、感覚ではなく仕組みがあります。
サイズを下げると細くなる理由を知ると、靴選びの失敗は大きく減ります。
サイズを下げると細くなる仕組み
こんにちは、「靴は売らない靴屋」
シューフィット・神戸屋の西村泰紀です。
靴選びでよくあるのが、こんな流れです。
- 大きいと脱げる
- ではサイズを下げてみる
- 今度は細くて痛い
このとき多くの方は、「長さはちょうどいいけれど幅が細い」と考えます。
しかし実際には、もっとはっきりした仕組みがあります。
■ サイズを下げると細くなる理由(JIS規格)
ここで、実際のサイズの仕組みを見てみましょう。
サイズはバラバラに作られているわけではありません。
長さと幅は連動して変わるように設計されています。
この表を見ると分かるように
- 足長は5mm刻み
- 足囲は6mm刻み
で変化しています。
つまり、サイズを1つ下げると
長さだけでなく、幅も約3mm細くなる
という仕組みです。
だから現場では
幅を細くしたいときに、サイズを下げて対応する
という選び方が起きています。
■ なぜ「細くなった」と感じるのか
この仕組みがあるため、サイズを下げると
- 前足部の圧迫感が増える
- 指先の余裕が減る
- 横から締めつけられる感覚になる
その結果、「幅が細い」と感じるのです。
これは気のせいではなく、実際に細くなっています。
■ 現場で起きていること
ここからが重要です。
本来は足囲(幅)のバリエーションで選ぶべきなのですが、実際の売り場では
- 足囲のサイズ展開が少ない
- 特に細い靴がほとんどない
という状況があります。
そのため
足囲を細くしたいときに、足長を小さくして対応する
という選び方が現場で起きています。
■ その結果どうなるか
サイズを下げることで確かに締まります。
しかし同時に
- かかとが止まらないまま
- 足が前にズレて
- つま先が当たる
という状態になることも多いです。
つまり
細くはなるが、歩きやすくなるとは限らない
ということです。
■ 本当に見るべきポイント
サイズを下げる前に確認したいのはこの3つです。
- かかとが止まっているか
- 足が前にズレていないか
- 足の動く位置と靴の動く位置が合っているか
ここが整わないままサイズだけ下げると、ただ苦しくなるだけです。
■ まとめ
- サイズを下げると足囲も約3mm細くなる
- 細く感じるのは仕組みによるもの
- 細い靴が少ないため、サイズを下げて対応する現場が多い
- ただしサイズ調整だけでは問題は解決しない
動きは許して、ズレは止める
これができていないと、サイズを変えても結果は変わりません。
■ 最後に
「サイズを下げたら細くて痛い」
「でも元のサイズだと脱げる」
この状態は珍しくありません。
シューフィット・神戸屋では、サイズだけでなく、足の動きと止まり方を確認しながら調整していきます。
そもそも「同じサイズなのに、靴によって合ったり合わなかったりするのはなぜか?」と思う方は、こちらもご覧ください。









