前回の記事ではマキタの18Vバッテリ-で使う簡易ACインバーターの事を書きました。
今回はマキタの18Vバッテリ-で使う簡易ACインバーターでも多少は安心できる修正正弦波が出るものでノートPCを動かしてみました。
100V出力は修正正弦波ですので参考の値にはなりますが、ACインバーターとノートPCのACアダプター間にワットチェッカーを入れてバッテリーから取り出せた消費電力などの情報も調べてみました。
今回の機材の概要です。
バッテリー:マキタ18Vバッテリー1860B互換品*2で6600円位だった物(放電回数は数回の物です)
ACインバーター:マキタ18Vバッテリーを2個装着できる修正正弦波の物、mrupoo インバーター ポータブル電源 HYN01 5500円位 150Wモデル
ノートPCのACアダプター:USB PD 窒化ガリウム充電器 65W 4000円位
ワットチェッカー:DROK AC 8-in-1 LCD監視メーター
ノートPCの設定は約20W程度の消費電力となるようにしてごく軽い負荷にしました。
ACインバーターからの供給電力の計測の辞め時はACインバーターでバッテリーの過放電を避けて止まるまでを計測してみました。
バッテリー2個の使われ方は片方を使い切るともう片方のバッテリーに切り替わるようでした。
大体の計測中のワットチェッカーの情報です。
・USB PD充電器アイドリング 0.8W
・力率0.82-0.94
・消費電力 20W位
・電流 0.19A位
・電圧 113V-117.5V位
・周波数 59.8-59.9Hz
・バッテリー1本目の終了までの消費電力の情報
経過時間2時間53分 切り替わりまでに消費できた電力57W
正確な力率が分からないのと、ACインバーターでの約3時間のロス分と変換効率の分の電力が失われた数値の目安です。
・バッテリー2本目の終了までの消費電力の情報
経過時間2時間41分 給電終了までに消費できた電力52W
・バッテリー1本目と2本目を合わせた合計の情報
経過時間5時間34分 給電終了までに消費できた電力109W
・バッテリー1本目の放電終了から充電器で充電された電力(充電の効率があるので蓄えられる電力はこれより少なくなっています)
10%から開始して100%まで88W
・バッテリー2本目の放電終了から充電器で充電された電力
10%から開始して100%まで85W
以上のような情報でした。ここから以下のような情報を読み取れます。
今回のACインバーターでの今回のマキタの18Vバッテリー1860B互換品(18V6.0Ah)の性能はこのような物
ノートPC用のUSB充電器で20W程度の負荷での条件で。(力率は0.82-0.94程度で)
・バッテリー1本で3時間弱使えた
・バッテリー1本で50Wh少し程度の消費電力がまかなえた
・今回バッテリー1本が放電できた容量は90%程度
・バッテリー1本で3時間より長い消費電力の時間で利用するとACインバーターでの冷却ファンなどで使える消費電力はもっと少なくなるはず
・バッテリーの放電容量のばらつきは最低でも10%程度はある
・今回のACインバーターはバッテリーの残容量が10%程度の所で使うのをやめていた
というような実験結果になりました。
もう少し消費電力を抑えたような使い方だとモバイルルーターも合わせて使えば非常時のノートPCで6時間程度は情報を収集できそうですね。
ノートPCのバッテリーもありますのでさらに動作させることができると思います。
(どなたか富豪の方がいらっしゃいましたら純正バッテリーでも実験してみてほしいですね)