BSアンテナなどがない部屋でもTVを見れるワイヤレスTV | やすのブログ

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この話題はTVのアンテナを部屋とは別の場所のチューナーに接続してTVのディスプレイ部分をチューナー部分と分離してワイアレスでテレビが見れると言う機種の紹介です。

 

部屋にTVを置く場合にいつも問題になるのはアンテナですよね。地デジのアンテナでしたらコンパクトですので室内アンテナでもいいでしょうがBSアンテナともなるとなかなか困りごとです。

そこで私が見つけたワイヤレスタイプのTVの紹介です。

(型番はパナソニック 19V型 ハイビジョン ポータブル 液晶テレビ プライベート・ビエラ UN-19F10 35000円位でした。他にも充電式でバッテリー内蔵のコンセント不要な機種もあります2023年5月現在では生産終了となっていますがまだアマゾンには在庫がありました)

 

このワイヤレスTVのしくみは以下のようになっています。

・TVの液晶がついている見る部分「ディスプレイ部」

電源のコンセントにつなぐだけです。

アンテナ線は「ディスプレイ部」には接続せずにワイヤレスで通信する「チューナー部」に接続します。

「ディスプレイ部」と「チューナー部」の間はWI-FIの電波で映像を送りますのでアンテナ線も必要ありませんし、録画用HDDも「チューナー部」に接続ですので「ディスプレイ部」には外部HDMIに接続するもの以外は必用ありません。

 

そのままではLANにもつながっていませんのでDLNAなどでHDDレコーダーに録画した番組などは視聴できませんが、「ディスプレイ部」と「チューナー部」の間の接続をWI-FIルーター経由での接続に切り替えると「お部屋ジャンプリンク」機能からDLNAなどのHDDレコーダーに録画した番組なんかも視聴できるようになります。またインターネットにもアクセスできるようになりますのでシステムソフトウェアの更新などもできるようになります。

 

・TVのアンテナ線や録画HDDを接続する「チューナー部」

「チューナー部」にはTVのアンテナ線や録画HDDを接続します。

「チューナー部」では「ディスプレイ部」からのチャンネル切り替え操作や録画HDDで再生した画面の映像を「ディスプレイ部」にWI-FI(通信速度の理由で強力に5GHzを推奨)の電波で送信します。

最初の設定ではWI-FIの接続方式が「チューナー部」と「ディスプレイ部」の直接接続になっていますので「チューナー部」と「ディスプレイ部」の間でWI-FIの電波の送受信が良い状態の距離で離して利用できます。接続をWI-FIルーター経由での接続に切り替えると「チューナー部」→WI-FIルーターの接続の電波状況と「ディスプレイ部」→WI-FIルーターの接続の電波状況が安定していれば「チューナー部」と「ディスプレイ部」は結構遠くまで離れていても大丈夫です。

ただしWI-FIルーターでの接続は「チューナー部」と「ディスプレイ部」が同じWI-FIルーターの同じSSID間しか使えません。他の注意点は「チューナー部」と「ディスプレイ部」が同じWI-FIルーターの同じSSID間で通信を行いますのでWI-FIルーターの機能で「ネットワーク分離機能」や「プライバシーセパレーター機能」がONになっていると「チューナー部」と「ディスプレイ部」の間の通信ができないので接続がうまくいきません。一般のLAN内などではこの機能をONにすることは多くないと思いますが公衆WI-FIなどを利用してWI-FIルーターでの接続はうまくいきませんのでご注意を。

 

・WI-FIルーター経由で「チューナー部」と「ディスプレイ部」接続をした場合に他のWI-FI接続機器の混雑でどうなる?(5GHzでの実験)

WI-FI接続した場合に他のWI-FI接続機器で動画などを見たりすると通信速度が遅くなる場合がありますそこで「チューナー部」と「ディスプレイ部」の接続で指定するWI-FIルーターの同一SSIDに接続した他の機器で動画を見たりWI-FI接続での負荷をかける実験で「ディスプレイ部」に映される画面表示に影響が出るか実験してみます。速度が遅いスマホ編と速度が速いPC編があります。

-遅いスマホ1台で通信の負荷をかけてみる実験

youtubeを見てみたりファイルの転送を行ってみても特に「ディスプレイ部」に映される画面表示に影響はありませんでした。参考までにスマホでファイルの転送を行った場合の通信速度は3MB/秒程度でした。

-早いPC1台で通信の負荷をかけてみる実験

youtubeを見る程度では特に問題はありませんでした。参考までに通信速度はたまに2MB/秒程度になる位でした。

次はWI-FIのほとんどの速度を使い切ってしまうファイル転送です。こちらは転送に数分ほどかかる大きさのものを転送してみましたが転送中は「ディスプレイ部」に映される画面表示がフリーズしたようになってしまいました。参考までに通信速度は40MB/秒を超える程度でした。

-「チューナー部」と「ディスプレイ部」のWI-FIルーター経由で必用そうな通信速度

「チューナー部」と「ディスプレイ部」の間の映像転送ではどうやら10MB/秒程度は必要なようです。直接接続の場合は「チューナー部」と「ディスプレイ部」の通信に割り込んでくる機器はありませんので安定しますがWI-FIルーター経由での接続時には同一のSSIDを使う他の機器では「チューナー部」と「ディスプレイ部」の通信用に10MB/秒程度を残すようにしましょう。もしそれが難しい場合は追加の無線LANルーターを用意して「チューナー部」と「ディスプレイ部」の通信用にするのがいいかもしれません。(前の記事を参考に「ブリッジモード」で追加します)

大して大きくない通信のスマホなどはそのままにしておいて、大きい通信をするPCを有線で接続するのもいいですね。

 

・この機種での他の弱点

この機種でのワイヤレスが理由な部分は弱点にもなりますが他の弱点の紹介を。

-チューナーが1つしか内蔵されていないのでHDDへの録画中はTVのチャンネル表示が録画中チャンネルに固定されます。ただし録画中でも録画済みの番組の再生は出来ます。

-番組をHDDに録画中や「ディスプレイ部」の電源を切っている最中はWI-FIでの表示画面の通信は行われません

-何らかの理由で「チューナー部」と「ディスプレイ部」の通信が途切れて片方だけ別の方式に切り替わってしまうと「チューナー部」と「ディスプレイ部」の間の通信が途切れてしまうのでチューナー部で電源ボタン長押しなどで最初の直接接続に戻す必要があったりします。

-「チューナー部」が置いてあるところで録画HDDが動いているのが分かってしまう。「チューナー部」には録画中ランプがあるので録画中は録画ランプと録画HDDのランプが点きますが、こっそり録画した番組を見る際には「チューナー部」の近くに置いてある録画HDDのランプが光ってしまいますので見ていることが分かってしまいます

-この機種は基本的には「ディスプレイ部」に表示させる映像を「チューナー部」で作って映像を送っているだけですので表示される映像に変化がある「データ放送」(dボタン)は見れないのだそうです。どうしても「データ放送」が見たい場合は「チューナー部」との間をHDMIケーブルでつないで見てくださいとのことだそうです。

-「チューナー部」と「ディスプレイ部」の直接接続の初期設定チャンネルが5GHzの36(屋内でも屋外でも使えるところでここがデフォルトの機器が多くて混んでいます)になっていて5Gzの中で変更するにはちょっとWI-FIのチャンネルに関しての知識が必要。WI-FIの電波のチャンネルは重なっていてもある程度の通信は出来ますができればWI-FIルーターなどとは重ならないようにするのがいいです。現在周囲に飛んでいるWI-FIの電波を観察するにはandroidスマホでしたら「Wifianalizer」などで使っているチャンネルや電波の強さを見ることができます。このワイヤレステレビのチューナー部の電波ですとSSIDが「DIRECT-xxx-xxx-xxxx xx」のように見えます。なお、直接接続の場合には5GHz帯の中のチャンネル限定でしか選べないようです。

なお、「チューナー部」と「ディスプレイ部」間の接続帯域はWI-FIルーター経由の場合だとWI-FIルーターで設定した帯域になりますが(5GHzだと40MHzや80MHz)直接接続の場合は「無線設定」と言う項目で接続帯域を指定できます。「無線設定」の項目で選択できる接続帯域は「20MHz」と「40MHz」なのですが5GHzでの直接接続時に使われる実際のWI-FIの電波のチャンネル帯域ではそれぞれ「40MHz」と「80MHz」になっています。このあたりの表記との差異は謎なところがあります。(2.4GHzを選択できる際には「20MHz」と「40MHz」で合ってると思うのですが)