少し昔のことになりますが、活動をはじめたきっかけについて書いてみます。
私がパパ活に関心を持ったのは、知人が出張の度に女子大生と会ってデートをしている話を酒の席で聞き、その彼の様子がすごく楽しげだったことが翌日も印象に残っていたからです。
当時、私は40代後半。妻との関係は良好で家族仲も良く、特に不満もない状況でした。
ただ、妻はあまり外出、外食が好きではなく、お酒も飲まないので、外でワイワイ飲食を楽しみたい私のスタイルとは合わない部分がありました。
とはいっても、ずっと外で飲み食いするわけでもなく、適度に友人知人を連れ立って酒場に足を運び、わいわいと飲んで電車のあるうちに帰るような至って普通のおじさんのライフスタイルでした。
1つ懸念としては、妻とは10数年、セックスレスの状態。私もまだ性に対する欲求が失われているわけではないので、出張時にはデリヘルを呼んで解消するようなことはありました。もちろん性欲のはけ口として機能しましたが、なじみの嬢を作る気にもなれず、どこか悶々とした日々を送っていたように思います。
女性には理解できないかもしれませんが、美しいものをこの手で抱くというのはこの上ない至福感があり、互いにプリミティブな行為に耽る様は他にはない開放感があるわけです。そのような行為を封じされ、どうにも堪えようがなくなれば局部を刺激して放出し、果てるしかない状況を、「日本人のセックス頻度は世界ワースト1位だから」とこの国の生まれたことを呪うしかないのがどうにも寂しくもあったのです。
そんななか、耳にした知人のパパ活の話。もちろん、その時点ではパパ活=体の関係というイメージはなく、ただ年の離れたかわいい女性とデートを楽しむってどんな感覚なんだろう・・・と興味を持った程度でした。
生来よりせっかちな性分で、「気になったらまずはやってみる」を地で行くようにアプリを調べ、とりあえず3ヶ月プランで申し込み。あとは野となれ花となれ・・・とアプリの画面を眺めてみると、ずらりと並んだ女性たちのプロフィール。
こんなにも多くの女性はこの世界にいるのかと頭が少しクラクラするのをどうにか耐えつつ、いくつかの女性にメッセージを送ったり、送られたりしたことでいよいよこの世界の住人になり、慣習に染まっていったのです。
最初はセックスレスの解消など目的ではなく、純粋にどんな女性と会えるのか、どんな時間を過ごせるのか、そもそもこの世界に足を踏み入れる女性ってどういう心境なのか。そんなことが頭の中を占めていたので、いくつかの顔合わせでも特にガツガツすることはなく、淡々とまるでパパ活女子を取材するジャーナリストにでもなったような気持ちで時間を過ごしていたように思います。