1. はじめに
数年前、パパ活を始めたばかりの頃、うまくいかないことがありました。そんな中、人間心理について調べていくうちに学んだことが、「認知バイアス」です。年齢を重ねて40〜50代にもなると、自分の過去の経験や成功体験が積み重なり、つい「自分の考えは正しい」と思い込んでしまう瞬間が増えます。私も事業を営む立場として日頃から多数の人とやり取りをしますが、どうしても自分の視点だけで物事を判断しがちになる。それがパパ活の場面でも大きな影響を及ぼすことに気づいたのです。
マッチングアプリを通してパパ活女子(PJ)と出会う機会が増え、若い女性との交流を楽しむようになりましたが、その関係を円滑に続けていくには「相手の本音を見抜く」ことだけでなく、「自分の思い込みに左右されない」姿勢が欠かせないと痛感しています。
私がパパ活の中で何度も体験し、時には痛い思いをしながら学んできた7種類の認知バイアス(確証バイアス、正常性バイアス、ダニング=クルーガー効果、ハロー効果、自己奉仕バイアス、サンクコストの錯覚、根本的帰属の誤り)を具体例とともにご紹介します。この認知バイアスを理解すれば、パパ活はもっとスマートに、もっと充実したものになるはずです。私の失敗談や実体験を通じて、皆さんのパパ活ライフがより良い方向に進むお手伝いができれば幸いです。
2. パパ活における認知バイアスとは何か
2-1. なぜパパ活に認知バイアスの理解が必要なのか
私がパパ活を始めた頃、その少し前に出会い系を一時的に試してことがあったので、パパ活も同じようにお金の金額が相場通りであれば、そんなに難しいものではないだろうと、どこかで高をくくっていました。しかし、実際にやり取りをしてみると、女性がパパ活に対する考え方が思った以上に多様で、出会い系とさほど変わらないという思い込みだけで始めたことに軽いショックを受けました。
ご周知の通り、パパ活は人によって捉え方が微妙に異なっており、お茶や食事だけ一緒に楽しむ人もいれば、フィーリング次第で考える人もいる。そして完全に割り切りでその日限りの人もいれば、継続的に関係を続けたい人もいる、という感じ。そのあたりを理解していないと、誤解やすれ違いが生まれるリスクがあるのです。
そこで重要になるのが認知バイアスに関する正しい知識です。自分の脳がどのような思考パターンで、どんな偏りを起こしやすいかを理解しておくと、若い女性との距離感を上手にコントロールし、スマートなパパ活を継続する大きな武器になります。
2-2. パパ活の舞台で見落とされがちなポイント
パパ活では金銭的なサポートが絡みます。さらに、マッチングアプリや交際クラブを通じた出会いは、短時間でお互いの印象を決めてしまうことが多いです。ここで陥りがちなのが、自分が抱くイメージを「事実」だと錯覚してしまうことです。たとえば「彼女はお金目的だろう」「いや、彼女は意外と気持ちのつながりを求めているのかもしれない」といった断定を安易にしてしまい、その先入観からコミュニケーション術を誤ってしまうのです。
会って数回デートを重ねただけで、相手のすべてを分かった気になり、客観的な視点がおろそかになってP側から「恋人でしょ?」と思い込んでしまうケースはたびたび話に聞きます。こういったときに、認知バイアスを意識していれば、相手からの印象をしっかりと把握し、自分自身の思い込みも客観視しやすくなります。では、その認知バイアスとはどのようなものなのでしょうか。
3. 7種類の認知バイアスを具体的に知る
ここからは、私自身がパパ活を通して学んできた認知バイアスについてにお話しします。
これらの思考の偏りは戦争や災害、事件、事故といった重大な局面でも大きな影響を与えてきたとされています。歴史上の出来事を振り返ると、私たちがいかに思い込みや楽観視によって誤った選択をしてきたかが見えてくるのです。
パパ活という限られた世界でも、誤った選択で地獄の底へ落ちてしまうこと(ちょっと大げさですが)もありえます。私が身をもって学んだ、7つの認知バイアスについて、より踏み込んだ体験談やシーンを交えながらお伝えしましょう。
3-1. 確証バイアス
確証バイアスとは、自分の信じたいことを裏付ける証拠ばかりを集め、反証となる情報を無視してしまう現象。いわゆる思い込みの強く、なかなか考えを曲げない人です。
「パパ活女子はお金にしか興味がないもの」という先入観があると、女性の提案や気遣いを安易に「きっと高いお店をリクエストしてくるはずだ」「やはりお金目当てに違いない」と決めつけてしまうことがあります。実際にはリーズナブルなレストランを提案してくれたり、節約を心掛けている女性がいるにもかかわらず、確証バイアスにとらわれていると、そうした考えを受け入れにくくなります。
さらに会話中でも、「どうせ早く終わりたいと思ってるんだろう」という思い込みを前提に行動すると、女性の話を真剣に聞かず、せっかくのデートの時間を楽しめなくなってしてしまうかもしれません。一度このバイアスに陥ってしまうと、なかなか抜け出しにくいのが確証バイアスの怖いところです。
3-2. 正常性バイアス
正常性バイアスは、危機的状況や異常事態に直面しても、「今まで大丈夫だったのだから大丈夫だろう」と楽観視して問題を先延ばしにしてしまう思考の偏りです。
パパ活で例を挙げてみましょう。これまで顔合わせで良い人に出会っていたとします。もう少し会ってみようとアプリを開くとメッセージが来ていて、やりとりを始めてみたものの、なんとなく条件の確認がしつこかったり、アポが何度か変更されることがあり、「なんかちょっと嫌だな・・・」と感じたものの、「まあ、そんな変な人はいないだろう」と話を進めました。結果、待ち合わせの場に誰も来ないドタキャンで、「あのときの違和感を信じていれば・・・」と公開する羽目になりました。
このように、「とりあえず大きな問題にはならないだろう」と軽く考えていると、結果的に嫌な経験をしてしまいかねません。「ちゃんと確認すればよかった」と後悔する事態は、ほぼこれが要因です。
3-3. ダニング=クルーガー効果
ダニング=クルーガー効果とは、自分の知識や能力を正しく評価できず、実際よりも高く見積もってしまう傾向を指します。年齢を重ねて成功体験が増えると、このバイアスにはまりやすいともいわれています。
たとえば、仕事などで高い成果を上げてきた経験をもとに、「女性を楽しませるトークスキルには自信がある」という思い込みを抱くと、実際には相手が退屈していたり「ただの自慢話に聞こえる」と感じていたりしても、自分では気づけないことがあります。相手からの率直なフィードバックがなければ、「場を盛り上げているはずだ」と勘違いしたまま関係が進まず、いつの間にか連絡が途絶えてしまうというケースにもなりかねません。
このバイアスを克服するには、常に「自分の立ち回りは本当に相手にとって心地よいのか」を振り返る姿勢が重要です。
3-4. ハロー効果
ハロー効果とは、相手の一部の印象が強く、ほかの面も実際以上に高く評価してしまう現象です。外見や初対面の雰囲気に左右されやすい恋愛やパパ活の場面では特に注意が必要だと感じます。
例えば、ある女性の明るい笑顔に惹かれた男性の話。「こんなに愛想がいい子だから、きっと性格も抜群にいいはず」と思い込みました。最初は確かにサービス精神旺盛で、こちらを気持ちよくさせる接し方をしてくれたものの、ある日デートの約束をした際、時間になっても彼女が現れない。しかも連絡がなかなかつかないという状況に…。あとで理由を聞いてみると、「寝坊してしまった」「急用ができてしまった」など、どうも要領を得ない返事ばかり。
普通なら「ずさんな管理をする子なのかな」と懸念を持ちますが、「彼女みたいないい子でも、たまにはそういうこともあるよね・・・」と擁護する気持ちが強すぎて、何度も同じようなドタキャンを許してしまったのです。最終的にこの関係はぐだぐだになってしまい、「自分は相手の魅力的な部分に惑わされすぎた」と深く反省することに。
3-5. 自己奉仕バイアス
自己奉仕バイアスとは、成功は自分の手柄、失敗は相手や環境のせいにしてしまう思考パターンです。
デートがうまくいったとき、「自分のリードがよかった」と思い込み、逆に失敗したときは「相手の態度が悪かったから」「店が混んでいたから」と外部要因に責任を押しつけてしまうことが典型的な例です。もちろん、お店の状況や相手の事情も影響しうるかもしれませんが、自分に落ち度がなかったか振り返らない限り、同じミスを繰り返してしまいます。
一度、相手から「自分の非を認めずに正当化してばかり」と指摘されると、はじめて気づく場合もあるでしょう。誰にとっても自分のミスを認めるのは難しいものですが、認めないままだと関係改善の機会が失われてしまいます。
3-6. サンクコストの錯覚
サンクコストの錯覚とは、すでに費やした時間やお金、労力を無駄にしたくない気持ちから、損切りできなくなる心理現象です。
パパ活では、交際費やプレゼントにかけた金額が大きくなるほど、このバイアスに陥りやすいと思います。私も「ここまで彼女にお金を使っているのだから、もう少し頑張ればもっといい関係になれるはず」と思い込み、実際には微妙な関係性だったと分かっているのにズルズル続けてしまった経験があります。
デートをするたびに洋服や化粧品をおねだりされ、「これ以上お金をかけてもうまくいかないかもしれない・・・」と心のどこかで感じても、「いや、今までの投資を無駄にしたくない」という気持ちが勝ってしまうのです。結果的に、さらに高い金額を求められた上、難色を示すと「それじゃ、他の人に頼むね」と言われたことから決裂。お金をそこそこ注ぎ込んだにも関わらず、関係が即終了という最悪のパターンを辿ることになりました。
「この先の未来を考えたときにプラスなのかどうか」を客観視しなければならないところを、サンクコストにとらわれるとこの視点を持てなくなるのが怖いところです。
3-7. 根本的帰属の誤り
根本的帰属の誤りは、相手の行動を「その人の性格や本質の問題」として捉え、周囲の背景や状況を無視する思考の偏りです。
パパ活のシーンでいうと、相手からLINEの返信が遅かったり、会う約束を延期されたときに「この子はやる気がないんだろう」「ただの金銭目的だったんだ」と決めつけてしまうことはないでしょうか。実際には、仕事や学業が忙しかったり、家庭の事情でそういう気分になれず連絡が遅れただけかもしれません。そういったことを考慮せず、一方的に相手の性格の問題と断じてしまうのがこのパターンです。
少しのすれ違いから生じた誤解が重なると、修復が難しくなり、お互いが不満を抱えたまま関係が終わってしまうことも珍しくありません。
こうした7つの認知バイアスは、ちょっとしたデートの場面でも大きく私たちを振り回す要因となります。パパ活はお手当を出して、限られた時間を女性と楽しむに関係にすぎないのですが、人と人との関係である以上、さまざまな感情が芽生えるため、このバイアスから完全に逃れることは難しいのです。
この認知バイアスを知っておけば、「自分が何かしらの思い込みにとらわれているかもしれない」と気づくきっかけになり、それによって行動や判断が変わってくることもあります。相手の本音を理解し、スマートなパパ活を実現するために、ぜひこれらの認知バイアスを意識してみてはどうでしょうか。
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