私の母は76歳。
自分の親、特に母親はいつまでも元気なものと思い込んでしまっています。
年齢なりに身体が弱くなってはいましたが普通に日常生活を送っていました。
2024年3月7日の20時30分頃、一番下の妹から電話がありました。
「お母さんがしんどいって言うから救急病院行こうと思うんやけど」
すぐ実家に向かうと「お風呂入ったらゼェゼェ言う、息苦しいからすぐに出たんよ」と母。
話せるし歩けるから私の運転で救急病院へ連れて行きました。
手を貸さなくても自力で歩けたけど、病院でお手洗いに行くだけで息が上がるので車椅子移動で診察を待ちました。
問診、心電図をとり、割と早めに処置室に呼ばれてベッドに横になるとカーテンが引かれたので私は待合室で待機していました。
しばらく経っても呼ばれないので点滴に時間がかかっているのかと待ち続けていると、慌ただしい様子で呼ばれました。
「救急車で転院しますので県病院に向かってください!」
処置を受ける母を見ると心臓マッサージと人工呼吸、さらにAEDを先生や看護師さんがしているではありませんか。
何が起きているの??
救急病院では何の説明もされず、詳しくは県病院で聞いてください、早く向かってくださいと。
救急車には救急病院の先生と看護師が一緒に乗り込み慌ただしく県病院へ向かい、私もそのあとを追いました。
怖くて怖くて家で待つ妹に電話してスピーカーで繋ぎっぱなしにして向かいました。
相談室に通され、応対してくれた看護師の方に状況を聞くと急性心筋梗塞で前の病院で心停止もあり、電気ショックは6回したと聞きました。
この状況になってから時間が経っていたのでおそらく厳しいだろうと着くまでは僕らは思っていましたが幸い意識は初めからありました、今は処置を行っています。
と説明を受けました。
症状の書かれた紙を見ながらしばらく待機していると、病室のある階へ案内されデイルームへ通されました。
入院の手続きをしながら長い時間待ちました。
やっと主治医から声を掛けられたのはもう朝方でした。
症状や処置の説明を受け、母のもとへ通された部屋は救命ICUでした。
人工心肺、何種類かの点滴などたくさんの装置に繋がれた母がそこにいました。
麻酔で眠っている母の状態は落ち着いていました。
「古傷に今回血管が詰まって心筋梗塞を起こしています。前にも症状はありましたか?」
「いいえ、初めてです」
医師の説明だと以前にも症状はあったはずで、何回か起こしてますよ、と言われました。
後で母に聞くとしんどくなってもじっとしてたら落ち着いて治ったから、と。
幸い徐々に機械や管が外れ、1週間ほどでICUから一般病棟に移れて、症状が落ち着いてからICDというペースメーカー(除細動器)の植え込み手術をした後、1ヶ月ほどの入院で無事に退院することができました。
もうすぐ退院してひと月が経とうとしています。
今のところペースメーカーが作動することもなく、傷も順調に癒えてきているのですこし安心しています。
昨年は妹が大病をし、今年は母が大病をし実家は大変でした。
長女である私もいい歳になってきたので健康診断や検査をして気をつけなくてはいけないなと思っています。