訪問マッサージは毎月書類が必要で
名前とハンコを押しています。
ありがたいサービスですので
ホイホイと記入・押印しているのですが
その書類に自分の傷病名が書いてあります。


受傷日は平成27年9月20日です。
もう少しで5年が経とうとしていますね。
まだ5年、もう5年いろんな感想があります。
そして、休日に立ちくらみを起こして
線路に落ちたのが原因ですので
業務上でも第三者行為でもありません。
そして、傷病名は頸髄損傷のC4、5レベル
と言うらしいです。

今日は脊損・頸損について紹介します。

まずは脊椎と脊髄についてです。

脊椎動物って理科で習いました。
覚えていますか?
脊椎動物とは背骨のある動物です。
脊椎とは大雑把に言えば「背骨」ですね。

では脊髄とは何か?
脊椎(背骨)の中を通る神経です。
脳からの指令を末梢に伝える、
そして末梢からの情報を脳に伝えるのが
その役割です。

ですから、脊椎損傷と言ったら
背骨を痛めたことを指します。
外科的治療で完治することもあります。

一方、脊髄損傷と言ったら
背骨の中の神経まで痛めたことになります。
脊髄までダメージが及んでしまうと
様々な手足の麻痺や感覚障害
排尿排便障害、呼吸障害、
血圧調整障害などを生じます。
脊髄損傷は自然治癒は不可能です。

脊椎・脊髄についてざっと説明しました。
もう少し細かく見ていきましょう。

脊椎は背骨と言いましたが
この脊椎はいくつかの部位に分かれます。
脳みそに近い方から
・頚椎(頸椎)赤色の部分 C1-C8
・胸椎 黄色の部分 T1-T12
・腰椎 緑色の部分 L1-L5
・仙骨 灰色の部分 S1-S5
と呼ばれています。


同じように脊椎の中を通る神経は
頸髄・胸髄・腰髄・仙髄と言います。

僕は線路に落ちた際に
C4を骨折しました。
けっこう頭に近い場所ですね。

僕は脊髄損傷(脊損)であり
部位で言うなら頸髄損傷(頸損)です。
ってことになりますね。

先ほどもサラッと書きましたが
脊髄損傷にはいろんな障害があります。
障害は損傷した場所で変わってきます。

上の図の右側が
それぞれの部位が司る場所です。
C4で見ると肩付近ですね。

起きる障害をまとめたのが下の表です。

痛めた部分より下は障害が出ます。
C4を損傷してしまうとC4より下
つまりC4-S5部分の障害が出ます。
ざっくりとそんな感じです。

あともう一つ、損傷の程度により
完全損傷と不完全損傷に分かれます。

完全損傷は
脊髄の機能が完全に壊れた状態です。
脳からの命令は届かず運動機能は失われ
脳へ情報を送ることもできなくなるため
感覚知覚機能も失われます。

対して、不完全損傷は脊髄の
一部が損傷した一部機能が残った状態です。
残存機能は人それぞれで
感覚知覚機能だけが残った重症なものから
運動機能が残った軽症なものまであります。

僕はC4の不完全損傷です。
上の表ではC2-C5間には
人工呼吸器を使用しないかぎりは致死的
と書いてありますが
僕の場合は呼吸器系は大丈夫です。

以上、自分の傷病名についてでした。
昨日自分の身体について聞かれたので
少しまとめてみました。

病気・ケガ・障害は星の数ほどあって
すべてを理解することは無理です。

同じ脊損と言ったって
損傷した部位、完全損傷・不完全損傷で
障害が全く変わってきます。

そんな複雑で人それぞれ違うものを
「分かってくれ」と他人に求めることは
非常に難易度の高い請求です。
けっこうなワガママです。

理解して欲しいのであれば
何度でも何度でも
自分から説明しなくてはいけないと
常に思っています。

人は忘れていくものですのですから
1回言われただけでその全てを覚えてる
なんて事はほとんどありません。
加えて、人は他人事に興味がありません。
自分だって人の話を全部覚えているか?
って聞かれれば、自信がありません。
むしろ、ほとんどの内容は忘れています。

「この前言ったじゃないか!」って怒るより
もう一回説明した方が丸く収まります。
まぁ理解して欲しいと思う機会は
ほとんどありませんけどね (^_^;

また最後に余計なことを書くから
まとまりが悪くなってしまった (^_^;
でも、大事だと僕は思ってることだから
消すのは止めておきます。