昨年あれほど世間を騒がせた日大アメフト部選手の”危険タックル”
問題。
ほとぼりが醒め、人々の記憶から消えかかっている今。
あの内田監督とコーチの不起訴処分を警察が決めたと報道された。
「えっ?」
あのマスコミ報道と関係者たちの判断と騒動は一体何だったのか?
タックル事件直後に日大の加害選手が、被害選手に謝罪に行った。
その後記者会見を開き、監督・コーチの指示で行った事を公表した。
続いて、その監督とコーチが2人そろっての記者会見。
2人とも”危険タックル”の指示を否定した。
関東学生連盟は、調査をしその結果、「指示があった」事を認め、
リーグ戦出場停止の処分を決めた。
一方、日大の第三者委員会も「監督・コーチの指示」を認め、2人に
懲戒解雇の処分を行った。
その結果、加害選手は監督・コーチから酷い支持を受け可愛想
という同情を世間から受け、逆に監督とコーチはなんという卑劣で悪辣な奴というレッテルをはられ、敵にされた。
そして加害選手も被害者だという同情論も加わって、選手復帰が認められ、被害者側からは刑事罰に問わないよう警察に要請もされた。
私もマスコミ報道を通じて、主観的には監督、コーチの指示はあったと今でも思っているし、加害選手が可愛想という立場である。
しかし、警察がこのような結論を出し、検察ももし同じ見解を示すのであれば、マスコミはもう一度この問題を検証し直す必要がある。
まずこの問題の大事なところは、監督が本当に支持をしていないのに、選手が勝手に”悪質タックル”をした(現時点ではそういう結論になっている)のであれば、試合の直後に監督自らが被害者と関学大に加害選手を伴って謝罪に行くべきだった。
事の重大性を考えれば、当然のことである。
「このたびはうちの若い者がとんでもない事をしでかして・・・」と
謝罪していれば、また日大学長も「当校アメフト部云々・・・。責任者としてお詫びいたします」と一言会見していれば、・・・・・。
役職者の当然取るべき行動が出来ていなかったことが、この騒動を一層大きなものにした一因であると思う。
一方、関東学生連盟と日大の第三者委員会は、誤った結論を出し、処分の程度を間違えてしまったことに対する責任はどうするのか?
果たして、選手の独断による”悪質タックル”だけで、リーグ戦出場停止という重い処分まで下ったのかどうか?
また、日大の第三者委員会の結論で、懲戒解雇処分を下された監督・コーチから処分不当の訴訟をオkされた時、一体どうなるのか?
これは大変な問題になるのではないだろうか?
今の日本はウヤムヤが多すぎる!
政治の世界では、あの森友・かけ問題。公文書偽造・書き換え問題、幹部官僚のセクハラ、今また厚労省の不正統計問題。
直接かかわった人間の一人も国会に呼べず、全てウヤムヤに葬り去られようとしている。
それを許している国民とマスコミ。
にっぽんは、今どこに向かっているのだろう?
※競馬でも楽しみましょう!
ブログ;「やっさんの競馬で家が建つか?」