問答 | 僕の日々の徒然と、リクレンの中高一貫校生活(2019/2023)

僕の日々の徒然と、リクレンの中高一貫校生活(2019/2023)

僕の日々と、逆算の中学受験を経て、首都圏中高一貫校に通う子ども達のことを徒然に綴ります。

「結局、何が言いたいの?」


「国語の先生は努力する才能と言ってたんだけど、僕は違うと思うんだよね。」 


中島敦の「山月記」を読んだ感想文を書かなければいけないらしい。


おいおい、よりによって山月記かよ。中2でやるの❗俺が学んだのは高校だよ。
森鴎外の「舞姫」よりはましだけど、次に難しかった記憶がある。長くない故に無駄な言葉がなく、精緻に言葉が組み上げられた作品という記憶がうっすら残っている。云十年前に学んだきり、再読はしていない。遠い記憶であるが。

著作権フリー写真

「じゃあ、リクはどう思うの?」

リクの感想文を一読すると、考えがまとまる前に書き出してしまい、どう論理展開するかが未分のままだった。

有り体(てい)に言うと、

何を言いたいのか良くわからん

である。

さて、どう直してもらおうか?

まぁ、彼自身に考えてもらうしかないな、もうこう答える方が良いんじゃない?と教える歳ではなく、自分の中の答えに自分で辿り着かなければならない歳なのだ。

質問し続けることによって、彼を導こう。

それが冒頭の質問となり、続く質問へと繋がっていく。

「努力することは才能とは違うと思うんだ。才能って言うのは、うーん、何て言うのかな、技術って言うか、能力そのものだけのことを言うと思うんだ。」

「能力があれば、それを磨く必要はないってこと?」

「…難しいんだよねぇ」

うまく言葉に出来ないようである。

「例えば、イチローとか努力してなかったのかな?」

「…」

「まぁ、本人は努力なんて更々思ってなかったかもしれないけどな。ただ、楽しくて練習し続けてただけかもしれないけどな。どう思う?」

「…」

「例えば、同じ才能を持っているAとBがいて、努力しているAと努力していないBがいてどっちが勝つと思う?」

「A」レンなら、Bと答えるだろうが、リクは素直である。

「じゃあ、努力は才能なんじゃない?違う?お父さんの会社にはそれは凄い人達が沢山いるけど、本当にできるなって人達は磨いているよ。本人は努力している気持ちなんてなくて楽しくて仕方ないのかもしれないけど。能力あるなって思っても仕事は出来ないなって思う人もいる。あまりその仕事には合ってない人だよ。言われたことはそつなくこなせるけど、自分で考え抜いて、自分の答えを見つけることをしない人って言ったら良いのかな?」

「努力は才能じゃないのか?本人が思ってない努力を努力と捉えるか次第だけど。」と僕は続ける。


「李徴は試験に受かるという技術的な才能はあったけど、やっぱり努力する才能がなかったんだと思う。」


「すっきりした?」


「うん」


書き直した文章を読むと、二項対立で自分の主張の論理展開を構成し、自分の体験を例示し、寄り道することなく、すっきりと頭に入りやすいドラフト(草稿)になっていた。

少し「てにをは」を僕が直して、仕上げたようだ。


で、実は、これっ、期末考査だったらしい。あっ、そう。まぁ、テスト形式でやってないのだから、まぁ、良いよね?こうしろと教えた訳じゃないし、本人が構成、論理展開、例示などの文章技術とか自分で考えて、自力で書いたし。


リクとは思えないくらい高得点だったみたいだけど、、、


良い…よね?(苦笑)




期間限定公開


―――――――――――――――――――――

アメンバ申請についてのお願い

1. いくつかのエントリーをお読みいただき、いいねやコメントをお願い致します。
2. メッセージで必ず自己紹介をお願い致します。
3. だいたいのお住まいをお知らせください。横浜市の場合は北部、東部、南部、西部までお願いいたします。
4. アメンバー限定記事を読みたい理由をお書きください。
上記を満たしている場合でも、何等かの理由で承認できない場合もありますので、その際はご容赦いただければ幸いです。

メッセージが送れない方は承認できませんので、ご理解ください。

よろしくお願い致します。

―――――――――――――――――――――

 

 

もし良ければ、↓ポチっとしてください。

 

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(日能研)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村