今日は生徒さんの一人、アナウンサーの藤岡英里さん http://everye.exblog.jp/ の変化と進化についての報告です。
英里さんとの出会いは、昨年の春。初めてお会いした時、美人で礼儀正しく、かなりの努力家という第一印象でした。同時に、身体の中心が硬く、呼吸が上の方で止まっていて、枠の中にご自身を押し込めているようにも感じました。そして、笑顔がチャーミングなのに、内側に閉まるように顔の筋肉を使っていたのが、とてももったいないと感じたのを記憶しています。
彼女は、開口一番、咽喉の調子を整えるのが難しくなってきたと話されました。アナウンサーのための発声訓練は受けたけれど、現場では高い声を要求される事が多く筋肉を無理して使い、年齢を重ねるにつれ声のコントロールの仕方が難しくなってきたとの事でした。確かに、身体全体を使わず、咽喉と口、顎を中心にしてコントロールしていたので、相当無理をして声を作っていたのが分かりました。身体も心もかなりストレスになっていたのが伝わってきました。
英里さんの持ち声は少し低めのトーンで、少し前に流行った女子アナような高い声、話し方ではありませんでした。でも、耳には楽で心地の良いトーンでした。もっと咽喉を初め身体が緩み、重心が下がり深い呼吸になれば、持ち声を生かして人を包み癒す声、話し方に絶対になると感じました。そして、これからの年齢には、ちょうど良い個性であり、仕事の幅も広がる筈、と予感させるような持ち声だったのです。
ドキュメンタリー番組、旅番組のナレーション、ラジオのパーソナリティー、対談番組の案内役など、響きのある落ち着いたトーンの話し声で誘導されたら、聴き手は映像やその世界に、いつの間にか心軽やかに入り混んでしまいます。そんな英里さんの将来の姿を、私は予感しました。
時間の流れと共に、彼女の身体は奥から緩み始め、咽喉も開放されていきました。まず、彼女の笑い顔が激変したのに驚きました。中心から開くように筋肉が動くようになったのです。無駄な力が抜けて、まるで花が咲いたように笑っています。無駄な力が抜けると筋肉に伸縮性が出て振動するようになるので、顔は小顔になるのです。正に、キュートな笑顔！✨
咽喉も身体も緩み、咽喉以外の筋肉が動き出したので、呼吸も深くなり重心が下がりました。次に姿勢が変わったのです。腰でシッカリと大地に立ち、肩の力を抜いて、背中が閉まる事なくデコルテが開いたです。頭は乗っているだけ。動きは、力が程よく抜けているのにシャープになるのです。最近の英里さんの立ち姿、歩き方はとても綺麗 ‼︎✨
そして、アナウンサーの命である「声」。響きが大きく変わりました。声のラインが前に出てきたので、身体から声が離れて鳴り響くようになってきたのです。すると、少ないエネルギーでコントロールができるようになるのです。もともと落ち着いた声のトーンだったけど、頭声と胸声の響きが合体してきたので、高い声も無理なく出せるようになりました。本当の声が出てきたのです。感情の豊かさと言葉の抑揚が上手く声に乗り、まるで歌を聴いているようです。身体が楽器に変化し始めたのです。聴いているこちらの身体の中も広がり、とても気持ちが良い！✨
更に声の変化と共に、心も大きく変化を始めました。声は、心の底をさらけ出すのです。身体や心がガチガチに固まっていると、出てくる声も硬く、絞るようにしか声を出せない人もいるのです。当初、彼女はいくつかの悩みや葛藤も、抱えていました。生きていると、悩みのない人はいません。誰も同じだと思います。でも、真面目な彼女は何とか自分に言い聞かせて、向上するよう努力を積み重ねてきたのです。
努力はとても大切な事だけど、やり方を間違えてしまうと、身体は頭について行けなくなり、悲鳴を上げ始めるのです。彼女も同じでした。頭でコントロールする事は、限界があります。それに気が付いた彼女は、今では、声、身体だけでなく、メンタルも少しずつ開放され、柔軟性が出て逞しくなってきました。本当の自分が輝き始めたのです。✨
英里さんのこれからの、一人の女性としての人生、アナウンサーとしての展開がとても楽しみになってきました。まだまだ開発するところはあるけれど、既に今の英里さんのエネルギーなら、同じくらい素晴らしい事柄を引き寄せられると感じます。
どうぞ、怖がらず、自信を持って自己を発信し続けてください。
応援してます ! ✨
