朝9時に、サクラマスを目指して釣りに向かう。

アニワ湾に流れ込むウリューム川に向かうことになります。
ユジノサハリンクスから約2時間半のドライブです。

ガイドは2人です。

○ 通訳はビタリー・ガポネンコ

60歳、サハリン大学の地学の先生
体重105キロ、身長約170センチの巨漢

もと船員で、日本にも何度も来たことがあるそうです。思い立って大学に行き教職を取得して地学の教師をすることになったそうです。
語学に堪能で、日本語、チェコ語など4ヶ国語を話せるとのこと。

日本語は独学でカタカナとひらがなのテキストを使ってできるようになったそうです。

息子は独立して中学生の孫(とてもチェスが強いとのこと)がいるとのこと…

年金をすでにもらっているそうですが、教職も兼務しておりアルバイトで日本や外国人の通訳を引き受けるそうです。

○運転手はユーリー・ウィシャニコフ

54歳 ツアーガイド会社の社長
痩せ型で、身長は190センチほど…

もと、空軍に勤務していたそうです。ミグ25のベレンコ中尉の函館への亡命事件を鮮明に覚えているとのこと…
日本語はできませんが、ちょっと不思議な英語ができます…

ヘビースモーカーでかなりの量のウォッカを飲みます。運転も超荒く…
あとでわかりますが、日本人では想像できないタフガイです。

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アニワ湾はサハリンの南側の湾

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ウリューム川はアニワ湾に流れ込む、比較的流程の長い河川

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9時に出発します。ユーリー自慢のデリカワゴン4WDです。もう、3台にわたってデリカを乗り継いでいるとのこと…
あとで、このデリカは悲惨に…

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アニワ湾に向けて、大砲が設置されています。使えるそうですが、かなり大雑把な大砲のように見えます。
塹壕が掘られていて。いかにも戦闘態勢が……でも、いまは誰もいません。

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ウリューム川に到着、テントを設営します。
全部、ビタリーとユーリーがやってくれます。

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ヤマダニがいて、次の危険があります。

①ウィルスを持っていて、感染するとロシア脳炎になる恐れがあります。
 ビタリーの話では、シベリア地方ではヤマダニの30%がウィルスを保有しているが、サハリン南部は5%程度のウィルス保有率なので心配ない(ほんとか!)。
②ヤマダニはかまれると、皮膚の奥に入り込むのでみだりにとると頭部が皮膚のなかに残ってしまうので、専用のピンセットで切除して取り除く必要がある(病院でとってもらう場合もある。)。今回はビタリーが切除キット(虫眼鏡とピンセットを持参しているので心配ないとのこと…ほんとか!)

実際に、ヤマダニはたくさんいました。ビタリーも帰宅して確認したら一匹にかまれていたとのこと…

日本で、あらかじめ調べてディートという防虫剤を配合した虫除けスプレーを持参して対策にしましたが、これ以外は対策がありません。
ちなみに防虫剤のディートの配合は12%が最高のもので、日本では「ムヒ」がそれ……

くつ、首、そでに吹き付けます。

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日本で用意したフライボックス、アクアマリンやゾンカーを巻いてきました。

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ウリュート川で、フライを投げます。

ウリュート川は、それほど大きな川ではなくシャローの多い川です。

タックルはまず、#11のダブルハンドロッド、フローティングのSTヘッドラインに#0リーダーの12fをセットしてフライを直結
沈めたほうがよいとの情報だったので、?み潰しの錘をフライの30センチ上にかませて沈めました。

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釣りの開始から1時間ほどで、一匹のシーマ(サクラマス)がつれました。約32~33センチほどのサイズでしょうか…体高があります。

ポイントは、石の下流の瀬や、深みがある場合の駆け上がりについているようです。ヤマメのポイントに似ているようです。
曇り、ハッチはなし、水温は3℃~13℃(つれたときは11℃程度と思われる。)、水量は通常で、濁りはなかった。

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ヒットフライは、赤と黒のウォディントンに細めに巻いたフライです。

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食べることにします。

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釣り人がたくさん出現(えっ、未開の地じゃないのか!)
すごくたくさん釣り人が出てきます。その日は33人出現しました。

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ユーリーがウハーというサクラマスのスープを作ってくれます。サクラマスはあらかじめ市場で買ってくれていました。

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サクラマスの頭がおいしいとのことです。塩味ですがこれはうまい!!日本の三平汁っぽいもので…

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地元の釣師の一人に、どういうつり方をしているか聞いてみると…

竿は日本の投げ竿(3号程度)に、大きめの太鼓リール、ウキをつけて、分銅錘を先に結びます。
針はかなり大きなマス針に、「いくら」をつけて釣ります。

ちなみに、スプーンのルアーを併用して二本の竿で釣っている釣師も多く見られました。

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「いくら」は、8~10個程度の粒をストッキングで縛り丸めたものを使います。これをそのままマス針に刺すのですが、結構、「餌もち」がいいようです。
 びんにいれて持ち歩いています。

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ビタリーの話では、釣師=密猟者とのことでしたが、彼が正確に密漁の意味(漁業規則)を知っているかどうかがちょっと解りません。
サクラマスの釣り人はとてもたくさんいました。

親切な釣り人が、「ポイントを教えてやるからついてこい」(まったく意味が解りませんが、多分そういってる。)とのことで後をついて上っていきます。
飴くれました(笑)

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日本で、あらかじめダナーのフェルトブーツを丁寧に修理して持っていったのですが、コケで滑ります!!
ひどく滑って、何度か転び突き指してしまいました……

「親切な密猟者のおっさん」が、手をとって助けてくれました。

次回のつりはフェルトブーツをやめます。スパイクが入っていないと……

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「親切な密猟者のおっさん」が釣れました。また、飴くれました(笑)

 サクラマスは、一匹約300p(ルーブル)で市場で売れるそうです。結構な高値です。みんな夢中になるわけです。
 密猟者の人は、大体、迷彩服、旧式のバックパック(いわゆるリュックサック)、腿までのゴム長のタフなスタイルです。

 ロシア人のアウトドアスタイルはそろって迷彩服ですが、「汚れが目立たないから」が理由だそうです。

 私も次の釣りは密猟者スタイルを真似しようと思います…

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 戻ると、ユーリーがシャシリクという豚のバーベキューを作ってくれています。なんだか大名気分……

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 私が釣ったサクラマスは、ふきの葉っぱでくるんで焚き火に入れて包み焼きにします。

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 ユーリーは熊対策のために銃(カラシニコフと呼んでましたが自動装填式の散弾銃です。)を持っています。
 なんだか、ユーリーはすでに酔っ払っているので危ないのですが、銃を撃たせてくれました。

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 缶を標的に試射しています。ちなみに私は射撃が得意です。

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 サクラマスの蒸し焼きが焼きあがりました。とてもうまいものでした。

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 焚き火でいい感じです…