あっという間に夏も終わり、もう十月。

畑のトマトはまだまだ沢山穫れそうですが、そろそろ冬支度を考える時期になりました。

でも長野に帰ってきたら、そんな何でもない秋の氣温がちょっと肌寒いんだよなぁ。これが沖縄と長野の氣候の差。

そう、沖縄に旅行に行ってきたのです。


実は色々あって今夏結婚に至りました。自他共に認める変わり者の私を受け入れ、応援してくれる素敵な妻です。以前は「私は人生において自分の道を究める事を優先するが為に、結婚はしないんじゃないかな」などと思っていたのですが、不思議なご縁に恵まれました。

今回の沖縄旅行は、結婚を祝って仲の良い友人が招待してくれたものなのですが、現地ではこれまた不思議なご縁で繋がった方々に様々なおもてなしを頂戴して、思い出深さのあまりそのまま住み着いてしまいたくなるほどの楽しい旅行となりました。




 

これまで沖縄には縁を感じたことが無かったのですが、実は物心つく前に訪れた事があるとのことで、記憶はないものの、刻まれたまま残っている何かがあったようです。

多分そういうのを縁と言うんだろうけど。

この度の旅行は仕事も兼ねていたということですが、トランクに器を一杯詰めていき、友人主催のイベントで慣れないスピーチをしながら販売をさせていただきました。完全に行商ですね。

スピーチには結構緊張しましたが、意外と楽しく、また大変勉強になりました。

テーマは自由でいいよとの事だったので【私たちは本当に生きているか】としましたが、我ながら変なテーマです。でも結構大事。

一対一での対話と異なり、多くの人に一斉に話しかける時、こういう言葉選びの方が伝わりやすいのではないかとか日頃は考えないことを色々考えていました。

「自分の世界」を改めて言語化するというのが意外にも結構難しかったのですが、より簡潔に表現しようと努めることで、己の核とか本心とか言うべきものを再認識できるのは良いですね。

機会があれば、またやりたいくらいです。












 

さて、素敵な思い出は沢山あるのですが、取り敢えずこんなお話を。

これまで私の中には、寒く険しい山国のエッセンスばかりで出来た心象風景が広がっていて、それを魂の在り処として日々の諸々がそこに沿うように生きていました。

敢えて言葉にするなら、人に冒されていない原生林のようなイメージですね。仕事もそうで、言ってみれば私のうつわもそういうイメージが投影されたものばかりです。

けれども今回色々な方に導いていただいて辿り着いた場所には、そんな心象風景に「温度」や「息遣い」、「人の営みの気配」を与えるものが溢れていました。

それらが新たに私の内に入ってくるというのは、生きながら生まれ変わるような感覚で、自分の世界が広がる喜びを感じるものです。

五感を通じて受け取った情報が膨大で、完全に「情報の過食状態」になりながらの帰宅でしたが、これが今後うつわに生きると思うと、わくわくして心が震えっ放しです。

ただ、もう冬が近いので、蓄積された情報の山を整理している暇がないんだな。

特に印象深く私に刻まれたものから、溢れるままに表現していくことにしよう。

 

秋の一日は春の一週間と言うらしく、この季節の一日一日は貴重です。

日は既に大分短くなっていて、毎日日没の早さに驚いてばかり。

冬までに窯焚きが間に合うか心配ですが、書き換わった心象風景がどううつわに表われるかがとても楽しみです。

まあ頑張るかぁ。

 

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それでは今日も素敵な一日をお過ごしくださいませ。