ここまで随分時間がかかりました。

いよいよ今年一回目の窯焚きです。

梅雨時期に一回目というのは珍しいな。

いつもより二月遅れての窯仕事。

初めての試みが色々と詰まっているから、焼き上がりがとっても氣になる。

ちゃんと焼けるか不安は尽きないけど、それと同じくらい楽しみだ。

好く焼けますように。



 

道中。

何故わざわざ暗闇に答えを探していたのだろうか。

光なき場所に光を求め、自ら光から離れるとは、己は何と道理を知らない盲目だったか。

目を凝らすべき時はあれども、答えがいつも目を凝らさなければ見えないものとは限らぬ。

いつもそれは此所にあった。

この瞬間も目の前に現れ続けている、私が生んできた因果に、探していた全ては最初から在った。

創造的な欲求が求める個々の行方や在処さえも、やはり初めからそこに在ったと知るだろう。