Studio397はrFactor2の第3四半期(Q3)アップデートに向け、現在、急ピッチで作業を進めているようです。そして、8月8日(日本時間9日頃)には、Q3アップデートに合わせた新コンテンツのリリースが行われます。
今回のリリースでは既に4コンテンツのリリースがS397から予告されており、今回は予想だにしなかった車種やコースが目白押しとなっています。
当記事ではいつものように各リリースノートをご紹介し、簡単にまとめてみたいと思います。いつものように、誤訳や間違いがあれば、こっそりお教えいただけると幸いです。
目次と概要
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WWTR(Gateway) Roval-久々のアメリカンショートオーバル
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Austin Mini Cooper S-まさかのミニ、そして最新型もリリース決定!
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Caterham Academy-みんな大好きケータハム、まさかの無料配布、さらにまさかの続編(兄弟車種)リリース。
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Hyundai i30-BTCCの続編第2弾は、ヒュンダイのファストバックFF。
Announcing World Wide Technology Raceway
8月1日、Q3コンテンツドロップの第一弾としてリリースが予告されたのが、この"World Eide Technology Raceway(WWTR)となります。この名前を聞いてピンときた方は相当なアメリカンレース通の方、もしくは"Gateway"とか"セントルイス"と聞けば、もしかしたらオールドファンの方は思い出されるかもしれません。
残念ながら私は全然ピンと来なかったのですが、こちらはインディやナスカーなどで使用される1.6マイルのRovalコースとなります。
コースの説明についてはリリースノートやwikiなどをご参照いただくとして、このコースはMSGが来年の発売を予告しているINDYCARタイトルへの布石でもあり、rF2内では特にインディチャレンジなどで使用されることが予想されます。
また、一部レースシムサイトでは、S397が数年ぶりにこのような比較的短いオーバルコースをリリースしたことから、現在のrF2におけるAI動作の不備が解消されることを示唆しているのではないか?という見方もあるようです。まぁ、これはかなり憶測が飛躍しているのですが、もしかしてSCやFCYの改善につながってくれれば、我々鯖管としてもありがたい限り。あまり期待はできませんが、早くそのようになることを願いたいところです。
Announcing the Austin Mini Cooper S MkI Group 2
第一弾がWWTRでしたので、今回はてっきりアメリカンなコンテンツが並ぶのかと思いきや…、8月3日にリリースされたQ3コンテンツリリースの第2弾は、Austin Mini Cooper S MkI Gr.2という、なんとも可愛らしくも素敵なクルマでした。
ミニといえば歴史は長く、1959年から製造が開始され、本場イギリスはもちろん、世界各国で愛され続けた名車中の名車となります。また、様々な世界情勢などに影響されながらも、2000年のフルモデルチェンジまでは一度もその外観を変えたことはなく、特に1990年代は日本が主要市場の一つとなるほどに人気を博し、多くの国内ユーザーからも愛された車となります。
そして、今回リリースされるMkIクーパーSは、そんなミニの歴史の中でも最初期に活躍した車両であり、ラリー・モンテカルロでの優勝など数々の実績を残した名車中の名車となります。
なんて、wikiを掻い摘んだ説明はここまでにするとして、実はこのミニ。今回のリリースだけではなく、今後は現行車両で開催されているJCW cupも今後数か月以内にリリースされることが決定しています。また、S397のスタッフによれば、このミニの売れ行きが良ければ、今後も旧車シリーズの続編が制作されるとのお話もあるようです。
どちらにせよ、旧車、軽量、FF、4速マニュアル、LSD&リアARB、フルロールケージなどなどが搭載されたこんなエモい車、放っておける訳がありません。これはぜひとも谷間鯖でも遊ばせていただき、クリオやシビックでも味わえない軽量FFの世界を堪能してみましょう!
Announcing Caterham Academy
ミニで大興奮の翌4日にリリースされたのが、このケータハムアカデミーでした。こりゃまたエモい!そして、こちらもまたまた凄いリリース内容でした。
ケータハムアカデミーは、本国イギリスでは長年にわたって入門レーシングカーキットとして販売され続けている車両となります。また、ベースとなったロータス7は歴史も長く、素晴らしいデザインとメンテナンス性の高さから多くの車好きを虜にする蠱惑的な魅了を兼ね備えており、私も一度は乗ってみたい憧れの車でもあります。
今回、リリースノートを読んで最初に驚いたのは、このケータハムのリリースはアカデミーの1車種にとどまらず、今後数か月に渡って複数のモデルが順次追加されることでした。ミニと同じく国内にファンの多いケータハムですから、もしかしたらこちらの記事を読まれる方のモデルもrF2ラインナップに加わる日が来るのかもしれません。
さらに驚いたのが、このケータハムアカデミーは、DLCとして単品販売やパック化されるのではなく、SteamワークショップのS397アカウントから無料配布されることが決定していること。こんな素晴らしい車両が、最新挙動を纏っての無料配布。これは予想もつかなかった嬉しいニュースです。
Announcing Hyundai i30 Fastback N Performance NGTC
8月6日、Q3コンテンツ予告の最後を締めくくったのは、前回のQ2に引き続いてリリースされたBTCC車両、Hyundai i30 Fastback N Performanceでした。
rF2のBTCC車両は、2024年のBTCCタイトルまで様々なレースイベントで使用されることが決定しているため、BTCC車両の新規リリース自体は既に既定路線。あとはどの車種がどのタイミングでリリースされるかという点が注目でしたが、今回はヒュンダイのファストバックFF一台でのリリースとなりました。
ヒュンダイはトヨタカローラ、日産スカイライン(インフィニティV30)に続くリリースとなり、これで現行BTCC車両は全3車種がラインナップに並ぶことになりました。カローラに比べるとやや大きめに見えるi30は、このところリリースが相次いでいるFF挙動の新たな一面を見せてくれそうです。
まとめ
今回のQ3コンテンツは、Q2でのBTCC三昧やQ4でのバーレーンが予告される中でのリリース。正直にいえば、今回はBTCCの続きやNASCAR・INDYコースの流用などが中心になると予想しており、新作にはあまり期待していませんでした。
しかし、蓋を開けてみれば状況は一変。個人的にはQ1、Q2にも劣らない、とても興味深いリリースとなってくれました。
ケータハムはrF2最初期にはrF1からの移植Modも存在し、谷間鯖でも(製作者の許諾を得た上で)アップデートしながら遊んできた経緯があります。しかし、こちらはビジュアル面でのアップデートは不可となっており、rF2最新版との互換性もそろそろ限界を迎えているところでした。しかし、今回のリリースでは現行のレーシングアカデミー車両が、まさかの無料配布。今後は益々、ケータハムでのレースを楽しませてもらえそうです。
ミニは筆者のFF欲を存分に満たしてくれる存在になりそうです。FFといえば、Q2でリリースされたBTCCカローラ、以前から存在するシビック、クリオなども楽しく遊ばせてもらっています。でも、元々軽FF乗りでもある鯖管としては、やっぱりインリフトして曲がっていくような、これぐらい小さいFFが大好物なんですよ。そして、近い将来に控えている最新カップカーのリリースも決定していることもあり、今後はrF2でのFFレースが一層盛り上がってくれることは間違いのないことでしょう。
また、WWTRやヒュンダイi30は、rF2を使用したeモータースポーツ構築には欠かせない存在。既にINDYCARやBTCCなどでは現地レースイベントでrF2が使用されており、WECなどのMSGタイトルとの融合は、今後のrF2DLCの柱になっていくと思われます。
8月8日(日本時間9日前後)にリリースされるQ3コンテンツ群は、単品販売はもちろんのこと、いつものようにお得なパック販売も予告されています。また、ケータハムアカデミーは無料配布コンテンツなので、リリースされ次第Studio 397 Steam Workshopで入手が可能となります。
とはいえ、我々日本人としては円安が気になるところであり、全部入りパックをポンと買うにはちょっと躊躇してしまう状況が続いております。読者の皆様には、どうかご無理のない範囲でrF2を楽しんでいただければ幸いです。