【移転記事】Roadmap Update – April 2021 抄訳 | rFactor2にゅーす

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こちらの記事では、rFactor2の最新情報、シリーズ戦のレース結果、Le Mans Ultimate情報などを更新します。

 Studio397より4月の月末ロードマップがリリースされました。Motorsports Gamesによる買収発表からおよそ2ヶ月が経過、今回はそのあたりにも少し言及されているようです。

 

 本記事では項目ごとに、我々国内ユーザーに関係する部分を中心に取り上げていきます。いつもどおり、間違いや誤記に気づかれた方は、遠慮なくコメントやSNSにてご指摘ください。

 

Motorsport Games Acquisition

 我々は、3月に我々の友人であるMotorsport GamesによるStudio397とrFactor2の買収を発表し、ここ数週間は取引の法律面を整理、契約書を作成、この大きな取引に必要な全ての作業を行うなどの渦中にありました。我々は、あなたがこの協定がrFactor2の将来にとってどのような意味を持つのか、そしてMotorsport Gamesとの新しい共同プロジェクトの進捗について、興味を持っていることを理解しています。正直に言えば詳細をお伝えすることが待ち遠しいぐらいです。しかし、このようなビジネス取引では常に、当初の予定よりも少し長く事務処理に時間が掛かります。ですが、買収の最終決定については、近日中にはお伝えすることが出来るようになるはずです-そうすれば、我々は戦略を決定し、月を追うごとに更にエキサイティングな情報をお届けすることが可能になるでしょう。

 

Screen Space Reflections (SSR) In Development

 これは、我々がかなり以前からrF2で実現したいと考えていたことであり、この技術がシミュレーションに完全に取り入れられた際には、特にウェットドライビング時の環境反射において、更に素晴らしいビジュアルをプロデュースすることが出来るようになるでしょう。

 

 おそらくあまり馴染みのない"スクリーン・スペース・リフレクション"という言葉ですが、これは簡単に言えば路面表面のリアルタイムリフレクションを可能にするものです-本質的にはちょい濡れまたは完全なウェット路面コンディションにおいて、その時に見ることができるものに基づいてオブジェクトが反射します。現在、コンテンツチームは手動でオブジェクトと反射面を関連付けなければなりませんが、リアルタイム計算のSSRが導入されれば、どのシーンにおいてもオブジェクトが反射するべき場所を特定し、反射面が要求する効果を作り出すことができます-これにより高品質な環境反射を生み出し、シム内におけるさらに遠くの反射を表示させることができるようになります。

 

 もちろん、これが最も顕著に表示されるのはウェット路面の場合ですが、SSRの導入により現在タイトル内で可能である反射クオリティを向上させることができるようになり、そしてまた、SSRの導入以前には不可能であった、高度が大幅に変化するサーキットにおける反射生成にもチャンスを広げます。

 

 この新しい機能にはとても期待していますが、我々はこれがシム内の天候シナリオや多くの異なる時間帯において、多様なハードウェア構成によってフレームレートパフォーマンスに重大な影響を与えてはならないことを認識しています。そのことを念頭において、我々はこのテクノロジーを我々の新しいリリース候補版に組み込む前に、多くのテストと反復を繰り返すことを計画しています。よって、これが数週間後のrF2のパブリックバージョンに導入されることは期待しないでください。我々は、水面下ではソフトウェアのプライベートベータビルドテストとリファインを続けています。とは言え、これはかなりクールな機能なので、むしろ一刻も早くリリースしたいと考えています!

 

Development Focus For May

※全て和訳するととても長くなるので、項目別にして要約しています。詳細は原文をご覧ください。

 

  • ‘First Time Start Up Wizard’の作成  これまでのrF2では、インストールが終わるとゲームを起動する前に純正コンテンツが自動的に多量ダウンロードされ、なかなかゲームが始まらない状態になっていましたが、近い将来、新規ユーザーはその苦痛から開放されることになりそうです。このウィザードでは、これまでのように名前登録を行ったあとに、他シムのようにステアリング、ペダル、シフターなどの必要な設定を行うことができるようになります。また、コンテンツに関しても最新の"推奨"コンテンツから、旧グラフィックの"レガシー"コンテンツなど、カテゴリごとにインストールを選択することができるようになります。もちろん、それらは個別に選択することも、全てをインストールすることも可能になります。

  • UIによるマルチプレーヤーサーバーリストの処理  お気に入りのサーバーが読み込まれる際、またはフルサーバーリストを読み込む際、UIブロック(フリーズ)を解決して欲しいという要望が上がっています。これはnewUIをリリースした時点では、システム本体に組み込まれた機能であったため、UI表示を維持したままこれを排除することは困難な状況でした。したがって現在は、お気に入りをロードする必要性をなくし、サーバーリスト(WAN、LAN、Favorite、Friends)を非同期でロードする機能を追加することに時間とリソースを費やしています。具体的には"レース"タブにロード中のメッセージを表示することが無くなり、"マルチプレーヤー"タブをクリックするとサーバーがロードされ始め、全てをロードする前にリストにアクセスすることが可能になり、待つことなくrF2オンラインに入ることができるようになります。

  • サーバーリストへの機能追加  マルチプレーヤーリストには、バージョンタイプによるソート機能の追加を予定することで、rF2を様々なバージョンで起動するユーザーにとって使いやすくなる予定です。また、サーバーパスワードの記憶機能を追加し、パスワードを毎回入力する手間を省くことができます。

  • サーバー管理機能の追加  直近で導入が検討されているものは、レース中でもスペクテータをプレーヤーに追加できる機能。アクティブなプレーヤーをキック/BANするのと同じ要領で、スペクテータもBANできる機能。さらに、Steam IDによってサーバー管理コマンドを実行可能にすることにより、現在のホスティングプロセスを簡単にすることができる機能も導入予定です。

  • スキントランスファーの復活  rF2へのnewUI導入後、この機能は後回しになっていましたが、現在、UI内でのスキントランスファー機能の処理方法を見直しており、近い将来、パフォーマンスと機能が大幅に向上される予定です。スキントランスファーには、以前よりも簡素化され明確になったプログレスバーとアイコンを提供する予定です。

  • AIエディタへの新メソッド追加  コース製作者向けのAIエディタに新しいメソッドを追加し、製作者が作成したコースの"カットコリドー"を更新、検出できるようにします。この新たな変更では"Fining""Normalizing""Corridor値の設定""Collision Corridor値がCut Corridorsに影響を与えるかどうかの設定"が含まれ、制作されたコースにおいて、よりリアルなAI挙動を作成できるようになることを期待しています。

  • Point to Pointコースの問題修正  ラリーやドリフトロードなど、PtoPコースのループバグを修正します。これは既にレビューと修正が完了しており、次のリリース候補版に導入されます。

  • ウルトラワイド及び3画面のライトフレア  最新のアップデートによりこれらの画面構成では、太陽光が低くドライバーの視界に直接影響を与える場合、非現実的なビジュアルになることが指摘されています。現在、開発チームは僅かな不一致に対し、ライトフレア効果の更新、改善を行っています。

  • オーバーレイ要素の更新  シミュレーション内のオーバーレイを様々な面から検討するつもりです。スピードメーターへのRPM追加、オーバーレイコントロールパネルへのドライバー名オプションドロップダウン(ドライバー名表示の選択メニュー)。また、最近報告されたブロードキャストオーバーレイの問題を検討しています。

  • レーシングデバイスサポート  Fanatec、Thrustmasterの更新されたドライバーサポート、その他修正、変更、追加を行っており、これらは次のビルドから適応されます。

 

Release Candidate Deployment Strategy

※ベータバージョンの説明がメインですのでここは飛ばしますが、そろそろ大きいアップデートがあるようです。

 

Lime Rock Park PBR Update

 先月、我々はライムロックパークのビッグPBRアップデートを4月にリリースすると提示しました…が、パブリックでタイミングを予測することが、とても難しいことを学びました。残念ながら、様々な優先順位の変更があり、そしてライムロックを公開するには、もう少し愛と注意を注ぎ込む必要があったため、4月中にSteam Workshopにアップすることができませんでした。

 

 もしあなたが、この素晴らしい小さなアメリカの会場の更新を待ち望んでいる、大勢の中の一人なら、これはとても注目されており決して忘れられていないので心配しないでください-もう少し我慢が必要です。あなたはもうすぐ、アメリカでも有数のロードコースのターマックを引き裂くことができるようになります。私はリリース日予測の罠に陥らないことを学んだので、再び同じことをする事はありませんが、それほど遠い日ではないはずです。

 

New Track Development Update – Reveal Next Month

 前回のロードマップでは、トラックチームがレーザースキャン装置を使用し、rF2の次のスクラッチ制作コースの大量の素晴らしい画像を撮影していることを紹介しました。この時点では、チームはまだ何百GBものデータ、画像、ビデオを整理している段階であり、新コースを見るにはかなりの時間がかかるだろうと指摘していました。まぁ、そのうちの一部は既に完了しており、トラックアーティストは、既にこの新しい会場の初期段階をシムに取り込むハードワークに取り掛かっています-個人的には、舞台裏においてどれだけの作業と細部への注意が行われているかを見るのは楽しいものです。これまでのプレビューやチャットを見ると、これまでのシミュレーションの中でも最高のトラックになるはずです!

 

 ディスコードでどのトラックが作業されているのかを推測するのを読んでいるのは楽しいのですが、とは言え我々はまだトラックの正体を明らかにする準備はできていません-アイデンティティを明らかにできる最も可能性の高いタイミングは、5月末の次のロードマップかその周辺になるでしょう。しかし、世界は再び解放へのステップを暫定的に開始しており、そして多くの人々の旅行が可能になってきました-モータースポーツイベントへの参加は制限されていますが、一つだけ言えることは、我々はかなり大きなrF2ステッカーをコースに残してきました(もちろん、少し隠れた場所にですが)。なので、もしあなたが4月のレーシングイベントを訪れる予定があれば、会場をよく調べてステッカーを見つけて、コースを特定してみてください-最初に見つけた人には、クッキーを買ってディスコードチャンネルに写真をアップします!

 

Looking Back on April

※4月のアップデートやリリースの振り返り記事です。内容は当ブログでも既報のものが多いので、ここでは項目のみリストアップします。詳細は原文をご覧ください。

Silverstone Grand Prix V2.12

Portland International Raceway V1.06

Indianapolis Motor Speedway V1.09

RCCO eX Zero 2021 v1.39

Diriyah E-Prixv1.03

Rome E-Prixv1.07

Competition System

※コンペティションシステムの詳細に関しては、既に当ブログでも取り上げているため省略します。なお、CSブログの更新は、隔週にリスケジュールされたとのことです。

Recommended Viewing – rFactor 2 Esports Competitions

※S397が主催するEスポーツレース記事なので、詳細は省略します。詳細は原文をご覧ください。