つみきのいえ(アニメ) 2008年 日本 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

監督    加藤久仁生
脚本    平田研也
製作    日下部雅謹、秦祐子

原画、動画:オープロダクション
プロデューサー:日下部雅謹、秦祐子
音楽:近藤研二(栗コーダーカルテット)
ナレーション:長澤まさみ(日本語版のみ)

感想
約12分の小品。地球温暖化で海面上昇した世界を思わせるが、説教臭さはない。
おじいさんが、落としたパイプを拾う行動に出た時、次々と下階に潜るにつれ、記憶がよみがえる。
なんということはないが、しみじみとする。

看取るのは、寂しいなー・・・・

オススメしませんがフル動画



あらすじ
海の上の、一部屋だけの家に住むおじいさん。

そうした家があちこちに点在。海中に続く家の本体。

海面が上がるにつれて次第に積み上げられて来た家。

穴から釣り糸を垂らすおじいさん。

思い出の写真に囲まれて暮すおじいさんは、それを見ながら晩酌をするのが日課。

ある朝起きると床が水に浸かっていた。

また上に部屋を作らなくてはならない。
部材を用意して屋根の上にレンガの壁を積んで行くおじいさんだが、荷物を運び上げる時にパイプを落としてしまう。

行商の船で次のパイプを探している時に、潜水具が目についた。

潜水具を身に着けて下の部屋に潜るおじいさん。

そこでパイプを拾った時に、おばあさんの記憶がよみがえる。
 

更に下の部屋へ潜るおじいさん。そこにはベッド。
寝ているおばあさんにスプーンで食事を摂らせている光景。


更に下の部屋。おばあさん、娘夫婦と孫たちとの写真をセルフタイマーで撮るところ。
その下の部屋では娘が初めて恋人を連れて来た日のこと。

次の部屋では若い頃のおじいさんとおばあさん。
小学生の娘との朝食。
次の部屋にはゆりかご。まだ赤ん坊の娘。
その下の部屋は一階。玄関から出たおじいさんは上を見上げる。子供が積み木を積み上げたような不思議な形が伸びている・・・

ここが地面だった頃を思い出すおじいさん。
遊んでいる男の子と女の子。

二人は少年と少女に。
 

更に青年になったおじいさんは若いおばあさんにプロポーズ。
二人で手分けしてレンガを積み上げ、小さな家を作った。
完成しワインで乾杯。


ふと気付くとワイングラスが転がっている。
それを拾い上げるおじいさん。

新しく出来た部屋での夕食。おじいさんは自分のグラスと拾って来たグラスを並べ、ワインを注ぐ。
そしておばあさんのグラスにそっと乾杯。

 

 

 

今日の一曲
Julia by Eurythmics
映画「1984」のエンディング曲。深く心に刻まれた。