007/スカイフォール 2012年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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原題: Skyfall


監督  サム・メンデス
脚本  ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド
原作  イアン・フレミング
主題歌 「スカイフォール」アデル

興行収入 11億ドル

キャスト
ジェームズ・ボンド  - ダニエル・クレイグ
M                          - ジュディ・デンチ
ラウル・シルヴァ      - ハビエル・バルデム
ギャレス・マロリー   - レイフ・ファインズ
イヴ                        - ナオミ・ハリス
セヴリン                  - ベレニス・マーロウ
キンケイド               - アルバート・フィニー
Q                         - ベン・ウィショー
パトリス                  - オーラ・ラパス

予告編


感想
ストーリーの基本は、元MI6諜報員による復讐。

だがその犯人シルヴァはあっさり捕まりMI6本部に連行される。この辺りで「何かヘンだぞ」と誰でも思うだろう。案の定シルヴァは易々と脱走。
次に始まる第二ラウンドに見せ場が用意されていた。
そこはボンドが少年時代、一時期住んでいたスカイフォール。
故郷にMを連れて行くという行為そのものが、ボンドのMに対する思いを語っている様にも思える。
シルヴァにもそれは共通している。Mを、殺したいほど憎みながら、彼女が息絶えそうになった時の狼狽。そして心中しようと銃を向ける。
Mが死んでしまい、シリーズとしては大きなカードを切った。
しかしダニクレ・ボンドは・・・重いナー。
今までのボンドは初代のショーン・コネリーから始まって、多少の凹凸はあるもののオシャレで適度の軽さがあった。
だからと言ってダニエル・クレイグがそれをやったら「ちょっと違う」まあ、演ずる者のパーソナリティが色濃く表れるシリーズではある。

これで長大な「ボンド・シリーズ」のレビューは一段落となる。
「カジノ・ロワイヤル(1967)」と「ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983)」が残っているが、厳密な意味でボンドシリーズとは言い難いので、また次の機会に。
レビュー一覧はコチラ

 


あらすじ
MI6の諜報員ジェームズ・ボンドは、新人のイヴとペアで任務にあたっていた。それは、NATO全域の潜入捜査員の情報が入ったハードディスクを奪った男の捕獲。バイクで逃げる男を同じくバイクで追うボンド。更にそれをジープで追うイヴ。

走る列車の屋根に飛び乗った男を追うボンド。

 

貨車を切り離そうとするのを重機で阻止するボンド。

客車の上での攻防。

先回りしたイヴがスコープ付きライフルで狙うが、体勢が入れ替わるので撃てない。

無線でMが「撃て!」と指示。

撃った弾丸はボンドに当たり、遥か下の川に落ちて行った。

三ヶ月後、ボンドは死亡と認定された。Mは責任を問われ、情報国防委員会の新委員長マロリーから引退勧告を受ける。
拒絶したMだが、その時MI6本部がサイバー攻撃を受ける。
本部は爆破され数名が死亡。

そのニュースを知るボンド。命を取り留めて静養していた。
地下壕利用の仮本部を訪れるボンド。00要員に復帰するにはテストが必要だと言うM。

その結果はひどいものだったが、復帰を承認するM。
ボンドが男に撃たれた時の弾丸の破片分析で、軍仕様の劣化ウラン弾と判明。それで男を傭兵のパトリスと特定。
彼が上海に現れると知り、装備担当のQから銃と無線機をもらって赴くボンド。


上海の高層ビルで、誰かを狙撃しようとしていたパトリスと格闘になるボンド。彼はビルから落ちて死んだ。

 

残された鞄にマカオのカジノのチップが残っており、イヴと共に向かうボンド。
カジノのフロントでチップを見せると、400万ユーロが入ったケースを渡される。暗殺の報酬か。

上海のビルで見かけた女セヴリンを見つけるボンド。

接触すると怯えが見られる。
ボスが居るという島に向かうセヴリンを追って船に乗るボンドだが、捕われの身に。

島で出迎える組織のボス ラウル・シルヴァ。

彼は元MI6の諜報員であり、かつて香港エリアでMの自慢の部下だった。
シルヴァは徹底した情報網で、ボンドが不合格にも関わらずMが復帰させたことを暴露。MI6の内部情報は筒抜け。
セヴリンは、シルヴァに余興のゲームで撃ち殺された。

危機が迫る中、ボンドの発した救援信号で増援が到着し、シルヴァは確保された。MI6の仮本部に護送されるシルヴァ。
Mと再会したシルヴァは恨みを告げる。中国側の拷問にも耐えたが切り捨てられた。毒薬カプセルで自決を図ったが失敗。

その後遺症で口の中は悲惨な状態。

だが冷たく突き放すM。
その後Mが話した真相。シルヴァは独断で中国にハッカー行為をした。それで6名の諜報員が逮捕され、彼らを救うためシルヴァを切ったという。
M自身の責任を問う審問会があり、そこへ向かうM。
シルヴァのPCを解析中に本部のシステムがウイルスに感染し、拘束を解かれたシフヴァが脱出。逮捕されてからの一連の行動は、予定されていたものだった。

一方Mは査問会で秘密漏洩だけでなく、MI6と00部署解体まで迫られていた。それに対して反論するM。
その場にシルヴァとその部下たちが乱入。銃撃戦となった。

辛くも間に合ったボンドは、消火器を使って煙幕を張り、Mを連れて脱出。途中自らのアストンマーティンに乗り換えて、かつて幼い時自分が育ったスコットランドのスカイフォールに向かう。わざと残された痕跡を追ってシルヴァたちが迫る。

屋敷を一人で守っていた管理人のキンケードは、敵を迎え撃つ準備に協力。

屋敷内に様々な仕掛けが仕込まれた。
襲い掛かって来るシルヴァの部下たちを次々と撃退した頃、シルヴァがヘリで到着。集中攻撃を受ける中、ボンドはダイナマイトを仕掛け、地下通路を通って離れた礼拝堂に向かった。
そして屋敷は大爆発。部下たちがほぼ全滅した中、シルヴァは脱出を知り礼拝堂に向かう。
先に礼拝堂に着いたMだが負傷していた。

そこに入って来たシルヴァ。

Mの負傷に狼狽しつつも、共に死のうと銃を突き付ける。

間一髪で間に合ったボンドが投げたナイフが、シルヴァの背に突き刺さる。絶命したシルヴァ。
Mを抱き抱えるボンドだが、静かに息を引き取った。


Mの葬儀後、本部勤務となったイヴが、遺品だと言ってMの机にあったブルドッグの置物をボンドに渡す。
そして改めてイヴ・マネーペニーとして自己紹介。
新たなMとなったマロリーから新たな指令を受けるボンド。