ツーリスト 2010年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

原題:The Tourist


監督・脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
製作    グレアム・キング

キャスト
エリーズ・クリフトン・ウォード - アンジェリーナ・ジョリー
フランク・トゥーペロ      - ジョニー・デップ
ジョン・アチソン警部      - ポール・ベタニー
ジョーンズ主任警部       - ティモシー・ダルトン
レジナルド・ショー       - スティーヴン・バーコフ

予告編


感想
冷静に考えるとありそうもない設定だが、この二人の組合せだとスンナリ乗せられてしまう。
フランクはピアーズなのか?中盤まではけっこう疑いの目で見るが、クライマックスに向けて「ホンモノ」が出て来るとの期待が膨らむ。その上でのドンデン返し。
結果論的に言えばエリーズはどの辺りから気がついていた?というのに興味がある。
ただ、気付いた事を相手に覚られたら作戦は失敗。それを考えるとけっこう数回の視聴に耐える。知能的な映画やな・・・・

ベニス周辺の、ボートを多用した演出には独特の印象があり、楽しめた。
2作だけでボンドを卒業したティモシー・ダルトンが、インターポールの中堅刑事をやっている。こっちの方がお似合い。
オマケ
それにしても、ピアーズが滞納した税金7億ポンドは多すぎないか?ショーから奪った金の1/3が持って行かれる・・・


あらすじ
フランス。オープンカフェの女性を監視するインターポール。

女性の名はエリーズ。彼氏だったアレクサンダー・ピアースを追って彼女を監視。ピアーズは税金74,400万ポンドを滞納。
追っているのは「金融犯罪課」の面々。
ピアーズは裏社会のボス レジナルド・ショーの側近だったが23億ドルもの金を持ち逃げして姿を消していた。
上司のジョーンズ主任警部は滞納の方を重要視し、現場のジョン警部に圧力をかける。
エリーズが郵便配達員から手紙を受け取る。封筒には「AP」の文字。その配達員が物陰で確保されるがピアーズではない。整形して別の顔になっているとの情報。
エリーズは読んだ手紙を燃やして立ち去る。
その後地下鉄で警察を撒いたエリーズ。
エリーズはピアーズから、リオン駅発9:22発の列車に乗り自分と背格好の似た男と親しくなれと伝えられていた。
ジョン警部は残された手紙の燃えカス解読から乗る列車を特定。

列車に乗り込むエリーズ。その列車の行き先はベニス。
ピアーズと体つきの似た男の前に座るエリーズ。

男はフランクだと名乗った。
エリーズに誘われ食堂車に行くフランク。そこで同列車に乗り込んでいた捜査官が、フランクの写真を撮ってジョンに送った。
検索結果によると数学教師。三年前に妻をなくし、今は旅行中のツーリスト。
ジョン警部はベニス駅でフランクを確保するよう手配していたが、それを断念する。駅で別れるエリーズとフランク。

フランクが映った端末を見た捜査官がどこかに電話を入れる。
プライベート機の中で電話を受ける、組織のボス レジナルド・ショー。行き先をベニスに変えさせた。


駅で地図を広げているフランクにボートで近づくエリーズ。
誘われてボートに乗り、ホテルに着くと彼の荷物も部屋に運ばれてしまった。

フロントで夫婦だと告げるエリーズ。
二人を尾行していた男もチェックイン。
豪華な部屋に入ると、クローゼットにはドレスと宝飾品。
何者かの招待を受けた形。
ドレスに着替えたエリーズと共にディナーを摂るフランク。
相手の事を尋ねると「大切な人だった」
そして2年間音信不通だという。

食事を終えて部屋に戻ると、花が飾られている。
添えられた手紙を読むエリーズ。
明後日の舞踏会への招待状。封筒には「AP」
窓際に行き、フランクとキスをするエリーズ。
監視していた者がそれを撮る。
だがフランクは寝室には入れず。パジャマを着てソファで寝る。

翌朝目覚めるとエリーゼは既にホテルを出ていた。そんな部屋に押しかけた二人組。フランクを「アレクサンダー!」と呼んで銃撃。窓から屋根伝いに逃げるフランク。
それを追う二人組。逃げるフランクを見つけるエリーゼだが、彼がイタリアの警察に確保されたのを見て去った。
射殺を断念した二人組。

警察に連れて行かれたフランクは地元の警部から聞かれ、彼女の恋人に間違われていると話すが、結局留置所に入れられる。

夜中、警部に連れ出されるフランクは、ボートに手錠をかけられる。そこに現れた組織の男が、フランクと引き換えに金を渡す。
その時に近づいて来るボート。エリーズが助けに来た。
投げられたロープを手すりに巻くフランク。引かれるボートを追う男たち。橋から飛び乗った男に襲われるフランクを見て、ボートをバックさせぶつけるエリーズ。
手すりごと引き剥がされたフランクは、逃げ延びた後引き上げられた。

針金で手錠を外してくれたエリーズから、ピアーズがショーの金を持ち出して逃げた事を知り驚くフランク。


空港近くに船を止めてフランクを下ろすエリーズは、彼の鞄や荷物一式を渡して別れた。
鞄にはパスポートの他、大金も入っていた。


諜報員ナンバーを告げて建物に入るエリーズ。その相手をするジョン警部。潜入捜査員だったエリーズは、ピアースを引き渡すと言った。「あのツーリストのせいか?」
今夜舞踏会でピアースに会うと言うエリーズ。

舞踏会に出席するエリーズ。そこへ男が近づき通り過ぎて手紙を置いた。「AP」のイニシャル。
それを追うエリーズだが、途中でフランクが現れて遮る。
ダンスが始まりやむなく踊るエリーズ。

離れられないと言うフランクに「利用されてるだけ」


フランクは捜査員に拉致された。手紙を開くエリーズ。
指定の住所に船で向かったエリーズ。
それを追う捜査員と組織の者。
手錠に繋がれたフランクと話すジョン警部は、捜査を二度も駄目にされ愚痴を漏らす。

目的の建物に入り、手紙に同封の鍵で部屋に入るエリーズ。

そこに入って来たショー。
息子同然に可愛がってきたピアーズに裏切られた。

大事なものを盗られ我慢ならない。
エリーズに金庫のありかを聞くショーは、とうとう彼女を殴る。


部屋の外の屋根にインターポールの狙撃者が配置されて指示を待っている。
モニターを見て、何故エリーズを助けないのかとジョン警部に聞くフランク。腕利きの捜査員だから大丈夫だと言うジョン。
ナイフを持ち出したショーに観念して壁のレリーフだと告げるエリーズ。金庫が現れた。
その時建物の外にフランクを見るジョン。ピンで手錠を外し部屋に向かっている。

開けろと言われるが暗証番号を知らないエリーズ。押してみるが赤いエラー表示。
そこに現れたフランク。自分がピアーズだと言い張るが、その人はただのツーリストだと否定するエリーズ。

指示を出さないジョンに業を煮やし狙撃指示を出す主任警部。
フランクがボタンを押す直前に、ショーたちが全員狙撃されて倒れた。

そこに捜査官が突入。主任警部がエリーズに停職取り消しと解雇を告げた。
その直後ピアーズ確保との報告を受けて捜査員全員が向かう。
残されたフランクとエリーズ。
愛してる?の問いに「愛してるわ」
「ピアーズは?」の問いに「彼も愛してる」とフランク。
そしてフランクが番号番号を押すと金庫は開いた。


捕まったピアーズは、本物から指示を受けて動いていた雇われの影武者。現場に戻った主任警部は、開いた金庫の中に滞納していた74,400万ポンドが記されたピアーズ名義の小切手を見つけ笑う。

対照的に怒るジョン警部。

船に乗っている二人。

大金をかけた整形がその結果?と言われ「気に入らない?」
「我慢するわ・・・・」

 

 

 

今日の一曲
Stuff - My Sweetness (1976)