ヒューマニエンス「“骨” 硬くてしなやかな仕事人」NHK 6/7放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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ヒューマニエンス 40億年のたくらみ
「“骨” 硬くてしなやかな仕事人」NHK 6/7放送

感想
骨が大事だとは昔から認識はしていたのだが、カルシウムイオンが心臓、筋肉、神経伝達にも深く関わっている事に驚いた。
こういう番組を観るとバランスの良い食事の大切さを痛感。

内容
【司会】織田裕二、藤井彩子
【出演】為末大(元陸上競技選手)
【解説】松岡廣繁(京都大学大学院助教)
     石井優 (大阪大学大学院教授)
     鈴木教郎(東北大学大学院 教授)

骨に対する織田のイメージ→重力に逆らうための柱。
骨は溶かしては作るを繰り返す。
破骨細胞→酸で溶かす(ナメクジが這うように)
骨芽細胞→穴に入り込み埋めていく
長い間謎だったが、映像を捕える事ができた。

破骨細胞と骨芽細胞の連携プレー。情報交換を行っている。
骨粗鬆症は、破骨細胞の方が骨芽細胞より強くなって起こる。

骨は生命のATM
骨からカルシウムを供給(血管が骨貼り付いている)
カルシウムイオンが心臓を動かす。

心筋はカルシウムが増えると収縮、減ると拡張。

全身筋肉の伸縮も同じメカニズム。


神経ネットワークでも重要→シナプス(伝達物質)に関与
骨は全ての活動の根本を支える。


1日に必要なカルシウム→600~900mg。
人体のカルシウムストックは約1kg。
カルシウムは金属元素(使うのはイオン)
骨はリン酸カルシウムの結晶。

骨の硬さは偶然の産物
元々海洋生物に硬骨は不要だった(海水中にはイオンが豊富)
サメ、エイなどは軟骨しか持たない。
淡水に生きる者たちが硬骨を持つようになった。
ただ、今の海にも硬骨魚類が多いのは、一時期淡水化した事があり適応したため。光がさす事によるビタミンD生成もあって骨芽細胞が活性化。
人類は硬骨魚類から進化。


骨は柔軟な仕事人
「とんこつラーメン」

骨を割ると中に赤い部分がある→骨髄で血液成分を作り出す。
サメはエピゴナル器官、爬虫類は脾臓、鳥はファブリキウス嚢で血液が作られる。胎児は骨から血液を作っていない。
マウスの胎児は初め肝臓で血液を作る→生後骨へ移行

骨から作る理由は定かでない(たまたま造血細胞が引越し)
鳥の骨は軽量化のために骨が中空(別の場所で造血)

骨は重力に見合った量を持つ
骨の硬化プロセスに関わるホルモン
コラーゲン→オステオポンチン→オステオカルシン→石灰化

オステオポンチン:免疫細胞の量をコントロール(接着に関与)
オステオカルシン:各種ホルモンの生成を援助(誘導に関与)
骨に外力を加えると分泌の順序が変化する→重力が必要
宇宙を経験した飛行士の骨が短期間に弱る。