007/黄金銃を持つ男 1974年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

原題:The Man with the Golden Gun


監督    ガイ・ハミルトン
脚本    リチャード・メイボーム、トム・マンキーウィッツ
原作    イアン・フレミング
興行収入 9,800万ドル

キャスト
ジェームズ・ボンド              - ロジャー・ムーア
メアリー・グッドナイト           - ブリット・エクランド
フランシスコ・スカラマンガ   - クリストファー・リー
アンドレア・アンダース        - モード・アダムス
ペッパー保安官                 - クリフトン・ジェームズ
ニック・ナック                     - エルヴェ・ヴィルシェーズ
ハイ・ファット                     - リチャード・ロー
M                                    - バーナード・リー
Q                                    - デスモンド・リュウェリン
マネーペニー                   - ロイス・マクスウェル

感想
シリーズの中でもちょっと題名が地味だったので、集中放映の時にはパスしていた。
スカラマンガの、乳首が三つあるという設定が何ともビミョー。
ボンドが彼に化けるためQが作った三つめの乳首を着ける場面もあるが、意味のない尺稼ぎでしかない。
スカラマンガ自身名うての殺し屋で、別の殺し屋をマジックルームにおびき寄せて殺すというのがオープニング映像。
スカラマンガの部下で小人のニック・ナックを演じるエルヴェ・ヴィルシェーズがなかなか存在感を出している。チョコマカと動き、スカラマンガに対してもたた従うだけでなく、スキあらば殺そうという意図もある。

前作の「死ぬのは奴らだ」で面白い演技をしていたクリフトン・ジェームズが同じペッパー保安官役で登場。ご愛敬。

今回メカの見せ場で面白かったのは自動車に取り着けるタイプの飛行装置。思わせぶりに倉庫へ入り、役者が集まったところで扉が開いて脱出。ミエミエの演出ではあるが嫌いではない(笑)
それから川を渡るジャンプも見もの。時代から言えばSFXは使ってないと思うが、実写なら大したもの。
フライングカーは特撮だよね。
実車のフライングカーはこちら

この映画の前年に大ヒットした「燃えよドラゴン」をパクってカンフーの場面も出て来た。この辺りの取り込みはうまい。
ただ「ソレックス・アジテーター」とか、兵器関係の構築は相変わらず「ザル」だな・・・・
ロジャー・ムーア版の二作目として、まあまあの出来か。

あらすじ
アジトにあるビーチで愛人アンドレアとくつろぐ殺し屋のスカラマンガ。

彼には三つの乳首があった。

そこに召使いのニック・ナックの手引きで殺し屋が訪れる。マジックルームに入って戦うが、部下のニック・ナックの助けでスカラマンガが勝つ。

ボンドのロウ人形の指を黄金銃で吹き飛ばすスカラマンガ。

「007」が刻印された黄金の銃弾を送りつけられたボンド。

送り主は「黄金銃を持つ男」殺し屋のフランシスコ・スカラマンガ。
Qによる銃弾の成分分析から、鉄砲鍛冶ラザーの製品と判明しマカオに飛ぶボンド。
ラザーの元にその銃弾を取りに来たスカラマンガの愛人アンドレアを尾行するボンドは、途中で諜報部員のメアリー・グッドナイトと合流。

アンドレア追跡の過程で、太陽エネルギー変換装置「ソレックス・アジテーター」を開発した後行方不明になっていたギブソン博士が狙撃され殺される場面に出会うボンド。

やったのはスカラマンガ。博士は「ソレックス・アジテーター」を持っておらず。
ギブソン博士殺しの容疑者として捕まりそうになるボンドだが、MI6に救助され、ギブソン殺しをスカラマンガ依頼したのが実業家ハイ・ファットだと知らされる。
スカラマンガになりすますため第三の乳首をQに作ってもらったボンド。
ハイ・ファット邸に入ったボンドだが、既に正体を知られており、眠らされるボンド。



翌朝目覚めると格闘技の道場に引き出されるボンド。

道場一の生徒と戦わされるが、ルール無視で倒すと逃げ出した。
ボートで脱出するボンド。

ボンドが逃げた事を知って弱気になるハイ・ファットが邪魔になったスカラマンガは彼を殺し、ギブソン博士から奪って渡した「ソレックス・アジテーター」を手に入れた。

メアリーとホテルで一夜を共にしようとしていたボンドだが、そこにアンドレアが訪れる。ボンドに黄金の銃弾を送ったのは、実は彼女。スカラマンガから逃れたかった。スカラマンガを殺してくれたら「ソレックス・アジテーター」を渡すと約束。

翌日落ち合う約束をしていた場所で、アンドレアはスカラマンガに殺されていた。現れたスカラマンガは部下のニックと共に立ち去った。アンドレアのバッグから「ソレックス・アジテーター」を取り出すと、人を介してメアリーに渡したボンド。
その後ニックを見つけたメアリーは、尾行した先の車のトランクに尾行装置を着けようとしているうちにスカラマンガに見つかり、そのままトランクに押し込まれた。

たまたま旅行で来ていたペッパー保安官と合流していたボンドは、メアリーからの信号を受けて追跡を始める。だが川を挟んだ向こうの道に行かなくてはならない。
途中で切れている橋を見つけ、ジャンプして渡るボンド。


スカラマンガの車が大きな納屋に入った。

追跡のパトカーも集まる中、車にジェットエンジン付きの翼を取り付けてスカラマンガが飛び立った。


メアリーの追跡装置によりスカラマンガのアジトに向かうボンド。
対峙するボンドにスカラマンガは、太陽光を使ったエネルギーシステムを見せ、これで世界を支配すると豪語した。

メアリーから奪った「ソレックス・アジテーター」は既に組み込まれており、駐機してある水上機をそのシステムで破壊するスカラマンガ。

だが殺し屋としての自負心からボンドに一対一の決闘を持ちかけるスカラマンガ。

死闘の末にスカラマンガを倒すボンド。
エネルギー室に戻ったボンドはメアリーを見つけるが、システムが異常を起こして温度上昇を始めていた。
システムから「ソレックス・アジテーター」を外そうとするボンドだが、メアリーが尻でスイッチを押してしまい、攻撃システムが作動して部品外しを拒む。ボンドの指示で装置を解除するメアリー。

何とか部品を外したボンドはメアリーと共に島を脱出した。

スカラマンガ所有の帆船を失敬してクルージングをするボンドとメアリー。屋根裏に隠れていたニックに襲われるがスーツケースに閉じ込めた。
これから楽しもうとする時にMから電話。
グッドナイトを出せという要求に
「おやすみ(Good Night)」と言って切るボンド。
 

 

今日の一曲
007 The Man with the Golden Gun Lulu 
テーマ曲:これはゼンゼン流行らなかったナ・・・