感想
視聴後、日が経ってしまったが、その後彼にセクハラ疑惑なんかが出て「塩漬け」に。
それでも難解なものを理解しようとした努力を残すためにアップ。
今までの物理法則の基本だった相対性理論が、量子力学の尺度で見ると辻褄が合わない、という点に鑑みて番組スタートしているが、いつのまにかダークエネルギーの話にすり替わって、結局結論の出ない学説で締めくくられる。
今まで本番組でさんざんやって来たパターンと同じ。
我々一般民間人に、難しい理論を判らせようとする意欲は尊いと思うが、こんな番組ばかり見せられると、中途半端で却って逆効果かも。
ただ、数回繰り返して観れば多少判るか・・・・
推奨はしませんが、番組再生はコチラ
(ただしブラウザアンマッチで中止の場合あり)
概要
物理法則を利用して文明を発達させて来た人類。今まで正しいと思われていた物理法則が、間違いかも知れないとの疑い。
物理法則が織り物だとしたら、その一部に織り込まれている我々では、全てを見る事が出来ない。
もしそれを見る事が出来たとしたら、絶大なる恩恵を得て、永遠の繁栄を約束されるだろう。
初めて学校へ行った時、世界がどの様に動いているかを学ぶと聞いて、恐れ多い事だと思い、そのまま帰った。科学者も同じ気持ち。
ルールを知らずにチェスをやるようなもの(途方に暮れる)。
核物理学者 ジェリー・ジェンキンス。
2006年12月。スペースシャトル船外活動中に太陽フレアが発生。
大きなニュースになった。
そこで収集されたデータの記録が注目された。
放射能の、時間経過による減少は、放射性崩壊と言って外部からの影響を受けない事が知られているが、太陽フレアを受けた四日間、僅かに減少し、フレアが解消してからは通常の減少に戻った。
この事は人間にも影響を及ぼす。がん患者への放射線投与時、磁気によって変化する事を前提にする必要がある。
精査の結果、太陽フレア発生の40時間前に、崩壊速度の変化が発生するため、フレア発生の予知が出来る。
衛星故障、破壊の予防にも繋がる。
量子力学は世界を変えたが、発見されて100年。まだ本当には理解していない。
量子物理学者 アントン・ツァイリンガー。
量子力学を学び始めて三つの衝撃を受けた。
①数学的美しさ ②予測の正確さ ③意味が判らないこと。
素粒子の振る舞いは、別の法則に支配されており、日常感覚とは相容れない。非局所性→離れたところで瞬時に情報を共用する。
例:二つの原子に量子もつれを作り、この二つを8km離して片方に刺激を与える→相互で情報共有。その速度は光速より速い。
二重スリット実験
光子一つづつを、2つのスリットが開いた板に向けて飛ばす。本来であればスリットの向こうに二本のスジ→実際には数本の波のような模様が出来る。また検知器を置くと波が消える。
量子にはまだ判っていない面が多い。全く新しいものを見出す可能性もある→現実的な表現を当てはめる事自体が間違い。
物理学者 イヴ・コデイ。
振動する流体の上にシリコンの滴を整列させ、その様子を観察、滴は浮いた状態でずっとそこに留まる。
量子レベルの物体と似た動きをする。
粒子でもあり、波でもある量子を表現出来ている。
二重スリット実験の説明も可能。
大きなものと小さなものの共有。
大きなもの 相対性理論 夫(生真面目なエンジニア)
小さなもの 量子力学 妻(気ままなアーティスト)
量子力学を突き詰めると重力問題に突き当たる(量子レベルでの重力の役割りが不明確)。大きなものと小さなものの統一が課題。
宇宙の95%は、まだ理解されていない。
欠けているもの、巨大な何か→解明が必要。
この宇宙はビッグバンで生まれた。
冷えると物質が生まれ、天体が出来た。
エネルギーの形態理解が重要。知らないエネルギー。
CERN(欧州原子核研究機構)による研究。
エネルギーと質量は同じ(アインシュタイン説)。
ダークエネルギーの存在。膨張、加速。
未知のエネルギーが銀河同士を引き離す。
この世界の構成物質 通常物質:4.6% ニュートリノ:0.4% ダークマター:23% ダークエネルギー:72%
人間に感知出来ない物質がある。
カメレオン粒子:第五の素粒子。
この世界には四つの力が作用している。重力、電磁気力、原子内で働く弱い力と強い力。
カメレオン粒子は、この四つの力のいずれにもなり得る→カメレオンの由来。
見つける手段は、極大か、極小(どちらかで姿を現す)。
ダークエネルギーが人類にとってどんな意味があるかは不明。
だが今までの経緯を見れば、何らかの恩恵がある筈。
異を唱える者も居る。
方程式そのものが宇宙だと言う。
理論物理学者 マックス・テグマーク(M・I・T内)。
この宇宙は、巨大な数学的構造をしている。私たちは数学の中に生きている。
ホースで水を撒く。放物線の方程式 y=x^2 。惑星の軌道も数学的に求められる。