NHKスペシャル 人生100年時代を生きる 11/17、18放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

第1回「終の住処はどこに」  11/17放送
番組詳報

 

阿川佐和子は認知症の母親(91歳)を自宅で介護している。
2011年より国の肝入りで始まったサービス付高齢者住宅(サ高住)での退去事例が増えているという。
入居した後に認知症となり徘徊を繰り返す。元々サ高住は自分で動ける高齢者が前提であり、職員数が少ないため対応に疲弊。
国から出る補助金は要介護度によって変わる。要介護1:17万、2:20万、3:27万、4:31万、5:36万。
認知症では、体は動くため要介護度は低い。認知症の発症率は85歳以上で5割を越える。
特別養護老人ホーム(特養)では要介護度3以上でないと入れない。
サ高住の経営者が入居者の選別を行う(寝たきりの方が楽)。
最近の流れとして、要介護度が下がったら報奨金を出す考えが出て来た。生きる楽しみも与えられる。
豊かな老後→弱って行く中で生きて行く意味を見つける。
介護される側の気持ちを入念に拾って行くことが大切。

 

 

第2回「命の終わりと向き合うとき」  11/18放送
番組詳報

 

透析患者の高齢化が問題。治療を始めた後に認知症になると、自分が判断出来ない状況で治療だけが続く(家族が判断出来ず)。
80歳以上の透析患者は6万。ある病院では入院患者の9割が認知症。
終末期の患者の救急搬送。自宅介護の家族が、命の終わりを見極められず救急車を呼ぶ。
延命治療の中止に関するガイドラインが整備されつつある。
死ぬことを選択する時代(難しい)。病院で延命治療の中止の選択肢がある事を伝えるケースが半数ほどに増えている。
中止により家族に悔いが残る。異なる考え方→どちらが本人らしいか。お父さんらしく、と考えて見送った娘。
事前指示書→認知症になった後の延命治療についてあらかじめ決めておく。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)。
自分で死を決断する時代。

 

感想
日常では気付かない(フリをしている?)老いについてしっかりと向き合わされた。NHKらしいと言えばらしい番組。
認知症の方が要介護度が低いというジレンマ。
また、透析患者の多くが認知症というのにもショックを受けた。
2回目で言っていた「本人も家族も、死をひと事と思っている」という言葉が印象的だった。