アイアンマン3 2013年 -アベンジャーズ強化月間③ | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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dlife企画第三弾

 

監督 シェーン・ブラック
脚本 ドリュー・ピアース
原作 スタン・リー
音楽 ブライアン・タイラー

 

キャスト
トニー・スターク           ロバート・ダウニー・Jr
ペッパー・ポッツ         グウィネス・パルトロー
ジェームズ・ローズ       ドン・チードル
アルドリッチ・キリアン   ガイ・ピアース
マヤ・ハンセン            レベッカ・ホール
ハーレー                   タイ・シンプキンス
エリス大統領              ウィリアム・サドラー
ロドリゲス副大統領      ミゲル・フェラー
マンダリン                  ベン・キングズレー 
“ハッピー”・ホーガン   ジョン・ファヴロー

 

 

予告編


あらすじ
1999年のクリスマス・パーティーのため、スイスを訪れているトニー・スターク。植物学者マヤ・ハンセンと意気投合して彼女と一夜を共にするが、その前に若い科学者アルドリッチ・キリアンが面会を強く申し込む(A.I.M.の名刺)。

屋上で待てと言ったトニーだが、マヤとの逢瀬で失念。

放置されたキリアン。

 

2013年。ニューヨークでのロキとの戦いから一年後。会社をペッパーに任せ、カリフォルニア、マリブの自宅でアイアンアーマーの開発に明け暮れるトニー。遠隔操作や自動装着等、42体にも及んだ。

だが前回の戦いでパニック障害を起こしたトニーは不安神経症を抱え、不眠症に陥っていた。また、どこでもアーマーを装着していないと不安を感じる依存症にもなっていた。

 

アメリカでは「マンダリン」率いるテロリスト集団が電波ジャックで犯行声明を出し、爆破テロも9件発生。だが爆弾の破片一つ見つからず原因不明。
トニーの親友ローズ大佐が新型アーマー「アイアン・パトリオット」で捜査を行っていた。

 

スターク社を訪れるキリアン。ペッパーは以前デートに誘われたが、それ以来の再会。キリアンは研究所A.I.Mの規模を拡大しており、人間の脳の未使用領域を拡張するため、ハードドライブ(脳)をハッキングしてDNAを書き換える技術「エクストリミス」を推進しようとしており、ペッパーにも協力を求める。
だが軍事的な危うさを感じてそれを断るペッパー。

 

警備主任のハッピーが、キリアンに同行していた男を注視していたが、その男が浮浪者風の男にスーツケースを渡す現場を押さえる。

だがその直後浮浪者が高熱を発して爆発。

周囲の者多数とハッピーが重傷を負う。
ハッピーの見舞いを終えて、病院前でインタビューに臨むトニーは、加害者に向かって「受けて立つ」と言い放ち、自分の住所まで公表してしまった。

 

自宅で、今回の事件に内容が酷似している事案を探し、テネシー州で起きた最初の事件を抽出するトニー。
そこへかつて一夜を共にしたマヤが訪れる。キリアンの開発したエクストリミスに関する話。ペッパーが丁度トニーに愛想づかしをして家から出ようとするところと鉢合わせ。
だがその直後自宅が、多数の武装ヘリからロケット攻撃される。


スーツを装着してペッパーとマヤを逃がすが、建物の倒壊と共に海に引きずり込まれるトニー。
何とか海中から脱出し、空に逃れたがエネルギーの残量に乏しく、トニーも疲労し切っていた。

 

ほとんどエネルギーを使い尽くし、地上に落下するアイアンマン(トニー)。場所はジャービスが入力した、最初の事件現場のテネシー州。
動けなくなったアーマーを引きずりながら、ガレージに入り込むトニー。
そこはオモチャ工作場であり、少年ハーレーに見つかるが、彼はアイアンマンの大ファンだった。整備士だ、という言葉に全てを呑み込むハーレー。

 

爆死した青年の母親を訪ねるトニー。母親は息子から書類を託されており、それを受取ろうとした時、女に襲われる。体が高熱になる能力を持っている。辛くもそこを逃れるトニー。
書類によりキリアンとA.I.Mがこの特殊能力に関係している事を知る。
更に「アイアン・パトリオット」のローズと連絡を取り合い、マンダリン率いるテロ集団がA.I.Mに繋がっている事を知る。
この状況でも不安神経症が出て動けなくなるトニー。ハーレーの「整備士なんだから自分で作ったら」との言葉に自分を取り戻し、ホームセンターでパーツを買い、自作の武器を作り始める。

 

フロリダにあるマンダリンのアジトに潜入するトニー。自作の武器で敵を次々に倒す。
そこでマンダリンを見つけるが、その男は指導者でも何でもなく、ただの役者。マンダリンなど実在しなかった。黒幕がキリアン。だがそこでトニーは捕らえられる。マヤもその仲間。
また、誘拐されたペッパーはその体にエクストリミスを注入されていた。それに体が耐えられるかは未知数。

マヤの良心に訴えるトニー。マヤはキリアンを止めようとするが、躊躇なく彼女を撃ち殺すキリアン。
一方「アイアン・パトリオット」のローズも敵に捕まり、アーマーを奪われていた。
ハーレーのガレージで充電作業をしていたスーツを呼び寄せるトニー。何とか全パーツが飛んで来て敵を倒したが、キリアンは既に去っていた。

 

解放されたローズからの連絡で大統領が狙われている事を知り、トニーはロドリゲス副大統領に連絡するが、それを揉み消すロドリゲス。彼の娘の片足が欠損していた。
大統領専用機に向かうトニー。敵のナンバー2のサヴィンと戦い、倒すが、機体に大きな穴が明き、乗員が全員パラシュートなしで放り出された。大統領はアイアンアーマーで拉致される。

落ちる乗員は13名。だが一度に救えるのは4名まで。乗員同士手を繋ぐよう指示し、何とか全員繋がったところで降下を減速させて海に落とす。犠牲者は出なかった。

 

大統領が拉致された場所を、フロリダのドックに停泊しているロクソン社の巨大タンカーだと突き止めたトニーとローズは、直ちに向かう。
大統領はアイアン・パトリオットのアーマーに入れられ、ロープで吊るされていた。公開処刑の放送が始められる。
自宅の地下に隠してあったアーマーの分身を発進させるトニー。ターゲットはエクストリミスの出す熱。
次々と敵を倒す分身。

 

戦いながらなんとかペッパーを探し出すトニーだが、キリアンが邪魔をする。あと少しというところで、ペッパーが空中のコンテナから、火の中に落ちて行った。
そしてキリアンとの戦いに苦戦するトニー。膨大な熱量でアーマーも溶かされる。やられる寸前にスーツから脱出し、次のアーマーに入るという繰り返し。
キリアンをうまくアーマーに閉じ込めて爆破し、何とか勝ったトニー。

そこにペッパーが歩いて来る。

エクストリミスの作用で肉体強化されていた。

 

無事を喜ぶトニー。だがキリアンは死んでいなかった。向かって来るキリアンに凄まじい攻撃を加えるペッパー。最後には超小型のミサイルを撃ち込んで、キリアンを木っ端微塵に吹き飛ばした。
ペッパーに「解毒剤を作るよ」と言って、ジャービスに「クリーンスレート・プロトコル」を指令。

すると分身たちが次々と爆発して花火の様に輝いた。

 

後日、ペッパーの体を元に戻したトニーは、自分の体の破片も手術で取り出した。
少年ハーレーのガレージは最新設備のラボになっていた。「整備士より」とトニーのメッセージ。

今まで胸に付けていたアーク・リアクターを海に投げ捨てるトニー。
アーマーは僕を包む繭。僕は生まれ変わった。だがこれだけは変わらない。僕は「アイアンマン」

 

感想
トニーが13年前に冷たくあしらった若き科学者が、パワーアップして再度現れる。マンダリンは、2011年に殺されたと言われている、アルカイダのウサマ・ビンラディンをイメージしているのだろう。
テロとSFアクションを組み合わせるのは、ちょっと微妙だが(まあいいか)

 

前作(アベンジャーズ)の時の戦いがトラウマになって、トニーが不安神経症になるという設定は秀逸。
もともとトニーは、他のアベンジャーズメンバーと違って普通の人間だから、当然そういう事になっておかしくない。

その恐怖から42体もの分身を作ってしまう。

 

2の時は、フューリー長官やフィル・コールソン等のS.H.I.E.L.Dメンバーが出ていたが、今回は全く出て来ず、これをアベンジャーズシリーズの一つとして入れるのには、ちょっと違和感がある。

ガイ・ピアーズは「プロメテウス」の時には人相が判らない程の老人だったが、今回ぐらいがイメージ相応か。こういう役は良く似合う。

 

まあ、普通にSFアクションとして楽しめたが、ハーレー少年がなかなか良かった。父親が宝くじを買いに行って6年帰って来ないとか(笑えないけど、笑うしかない)
それなりに使えるヤツで、トニーを慕う気持ちもそこかしこに感じられ、映画の中でもこの絡みが一番印象に残った。
どんな作品でも、心に訴えるのは人と人との繋がり。

 

今回、ペッパーがあんなにうまく適応したんだから、解毒剤じゃなく、より能力強化、安定化の研究を進めれば、彼女も立派なアベンジャーズの一員になれたかも(笑)