番組情報
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160221
番組詳報
http://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/nhk/25413/460439/
感想
世界中の革命には多くの若者が関与している。
その実例を「これでもか」と列挙。ただ玉石混交で、単に躍らされて騒いだだけのものもある。
デビッド・ボウイがベルリンの壁崩壊のきっかけを作っていたのは素晴らしい。
内容
1967年。史上初の全世界衛星中継番組「OUR WORLD」。
ビートルズの新曲メッセージ「All You Need Is Love 」
判り易いメッセージ。その当時、ベトナム戦争の映像も家庭に流れていた。リアルタイムの戦争映像。
米国各地でのベトナム戦争反対運動。主体となったのはベビーブーマー世代の大学生。
1967年のワシントンに１０万以上集結。デモに参加。コロンビア大の学長室占拠。
西ドイツでも反応。1968年に１万人以上のデモ。リーダ：ルディ・ドゥチュケ（ゲバラに心酔）。
キューバ革命（1957年）。ゲバラ28歳。最初20数名で始めた戦い。カストロと共に。これに農民が参加し400人の組織になった。山中に２年。政府軍と決戦。
政府軍3000名。反乱軍の圧倒的勝利。革命は世界に伝わった。若者に力を持たせた。
世界中からボランティアが集まる。若者は夢中になった。
1967年。ボリビアで革命を目指したゲバラが死亡。３９歳。世界の反乱に火をつけた。
1968年フランス。パリ５月革命。ベトナム反戦の学生と賃上げ要求労働者が合流。ゼネスト。
映画監督のゴダールがデモの様子を撮影。カンヌ映画祭が初めて中止となった。ここではゲバラと共に毛沢東も英雄視された。
1965年中国。文化大革命。毛沢東が宣言。若者は熱狂し、毛沢東への忠誠を誓った。
革命はエスカレート。教師、リーダー、親まで密告の対象になった。群集心理暴走。迫害、自殺は数百万、数千万とも言われ、実態は判らない。
1968年アメリカ。キング牧師暗殺による黒人の暴動。
日本でも1968年に新宿騒乱があった。
ロンドン、ケンブリッジで暴動。ホーキング、ミック・ジャガーもその場に居た。
ドゴールは「世界的陰謀」と言った。
ボブ・ディランの「風に吹かれて」ワシントン広場での20万人集会。
ヒッピーの出現。ラヴ＆ピース。権力の否定。カウンターカルチャー。
チェコスロバキア。プラハの春（民主化運動）。
対話集会により社会主義と自由の分離、行動と言論の自由が約束された。
1968年。民主化を恐れたソビエトが弾圧（戦車7000台）。人々は世界に向けて現状を訴えた（対国連）。
劇作家バーツラフ・ハベル。地下でラジオにより国民に呼びかけ続けた。
1968年のメキシコ五輪。チャスラフスカがソビエトと同点金メダル。ソビエト国旗斉唱の時に目をそらし、世界に向かってアピール。
1969年。アポロ11号の月面着陸。全世界に衛星中継された。クルーの言葉「国境は見えない」。
1975年、サイゴン陥落。アメリカは初めて戦争に負けた。その後若者の反乱は下火に。
1987年ベルリン。壁の前でデビッド・ボウイが野外ライブ。そのスピーカの1/4をドイツ側に向けた。曲は「ヒーローズ」。
東ドイツ側では常に弾圧。若者たちは集まり、大きなうねりとなった。若者たちの叫び「ここから出してくれ」。
東ドイツの人々が逆らうのは初めてだった。ライブが終わっても若者は立ち去らなかった。
1989年4月の北京。天安門広場での100万人の抗議集会。政府はこれを武力で弾圧。
1989年8月。ハンガリー国境付近から大量の亡命者。
1989年11月。ベルリンの壁崩壊。
新生チェコスロバキア。初代大統領にはハベルが選ばれた。
20世紀の映像はテレビが運んだ。
21世紀はインターネットが映像を運ぶ。新しい映像の世紀が到来する。