名古屋行き最終列車 2016  2/1~4 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

番組紹介

 

感想
2年ほど前からやっている事は知っていたが、深夜帯だったので、観るチャンスがなかった。今回たまたま第1回目を目にしたら、ちょっと気になって4話全部観てしまった。
どの話も名鉄線とその周辺の駅、地域が題材になっており、周辺住民にとってはけっこう「オイシイ」番組と言える。

 

第4話なんか、鉄道マニアが喜びそうなレアな情報が物語の伏線になっていたりして、この面からも楽しめる。
また、第2話は娘とのやりとりを思い出してちょっとしんみり・・・・もう10年経つのかぁ。

 

 

内容
1話
スーツケースを持った女性が男とぶつかる。男も同じスーツケース。そこで取り違え。男は整形手術のコーディネーター。スーツケースの中身には有名女優のビフォーアフター写真が満載。
男は駅の遺失物係に届け出。女性と知り合いの職員が連絡を取り、彼女と男でスーツケース交換。ただ男から受け取ったスーツケースの中身は彼女のものではなかった。

 

一方、イケメングループの若者。母親がスーツケースを開くと女ものの下着がゾロゾロ。母親はそれを洗濯してまた収めるが、その中身が本人のものではないと知りびっくり。
一方男は更に中年女性にぶつかり、またスーツケースが交差。結局元に戻るが、中年女性に整形手術の秘密を握られてしまう。

再び駅の遺失物係。女性がまた連絡を受けて駅に行くと、若者は急用があって中部空港から出発するという。女性は彼とスーツケースを交換するために名鉄電車で中部空港へ。何とか彼の搭乗寸前で荷物を交換。メデタシ

出演:松井玲奈  野間口徹  小林豊(Boys and Men) 江上啓子(ニッチェ)

 

2話
駅で娘の帰りを待つ父親。娘は受験生で東京の芸大を目指していた。トラブルがあって娘は口をきいてくれない。娘は犬山の塾に毎日通っており、時々寝過ごして駅を飛ばす事があった。父親はスマホの位置検索を使って娘を追いかけるという事も時々あった。
ある日、父親がふと娘の位置検索を行うと、意外にもすぐ近く。そこで塾仲間と画材を買っている娘にバッタリ出会う。しょっちゅう位置検索しているなんて、最低!と娘は激怒。それ以来関係がギクシャクしていた。

 

受験を翌日に控えた日も娘は塾に行った。待つ父親。娘は電車を出る寸前に押されて転び、スマホを車内に落とすが気付かない。
到着が遅いため、迷った末に位置検索を使う父親。駅を乗り越していた。娘は公衆電話から父親に電話を入れるが、運転に忙しい父親は出られない。
終点に着いても娘が居ないので訝る父親。そこでようやく娘からの電話に出る。スマホを取って来てという娘に、もう遅いからタクシーで帰れと言う父親。
だが娘は駅で父親が帰るのを待っていた。
娘を見て「明日受験なのに何やってんだ、バカ!」という父親に大反発する娘。

 

結局娘は合格したが、入学のために上京する日まで、父親とはギクシャクして会話出来ずにいた。
最後に駅まで送ってくれた父親へ、別れ際にスケッチブックを渡す娘。
そこにはずっと以前から娘が父親の姿を描き留めたものが多数収められていた。昔から父親のことが大好きだった娘。
父親は泣きながら電車を追いかけ、電車を見渡せる川沿いでスケッチブックを開いた。その姿に気付く娘。そこには漢字で「喜」と大きく書かれていた。

出演:吹越満  松下由樹  宮﨑香蓮  

 

3話
ラーメン屋を引退した初老の男。妻とは死別。特にやることがない毎日を過ごしていた。彼を師匠と慕う若いラーメン店主。
ある日、料理教室の講師オファーがあり、男は引き受けた。ぎこちないながらも教える手応えを感じる男。

弟子のラーメン店主の計画で婚活サークルの集まりに来てしまった男。たまたま料理教室の生徒だった女性に声をかけられた。
彼女はフルタイムで働いており、最終電車で帰る事が多かった。それ以来、飲んだ夜は意識して最終電

車を利用するようになった男。

 

親しくなって来た電車の帰り道で女性が男に、婚活サークルで3人の男の中で一番合う人と、今度一緒に食事をすると話した。自分には関係ないとつれない男。
料理教室の最終日、彼女は来なかった。多少失意の中で行きつけの店で飲み過ごし、最終電車で帰る時、彼女からのメール。仲間の具合が悪くなって肩代わりしたので行けなかったのだという。
それを見た時、彼女も同じ電車に乗っている事に気付き、列車を探して彼女を見つける。誤解は解けた。
彼女がメールの返事は?と聞く。男はあわててそのメールの下に続く文章を読んだ。そこには「今度一緒に食事はどうですか?」。
3人の男性の話を聞くと、彼らにはどうもピンと来ず、断ったという。喜んでその申し出を受ける男。

出演:大杉漣  石野真子  波岡一喜

 

4話
駅の遺失物係の宗太郎。鉄道ヲタクのまま婚期を逃していた。母親、叔母からの強制で無理やりお見合いをさせられる。叔母たちの作戦は、まずブサイクな方を先に会わせ、その後本命のお見合いをセットするというもの。

 

静子(ブサイクな方)とのお見合い。静子は鉄道マニアの宗太郎のために、事前に勉強して来ていた。思いのほか気が合って、続けて付き合う事になった二人。次のデートで菜々子という少女がオマケで付いてきた。鉄道マニアの一番弟子。菜々子は最初、静子性に嫌がらせをするが、次第に応援する気持ちになっていた。静子は以前男に騙されて、数百万も貢いだ上に逃げられていた。

そんな中、叔母たちは計画通りに本命の女性を男に紹介していた。前回と同じ様に女性とお好み焼き屋で会う男。たまたまその様子を見ていた女性は、今回も実らないと決めつける。

 

静子と交際する決心をした男は、女性を呼び出してその事を話そうとしたが、先に静子が「田舎に帰って結婚する」と嘘を言ってしまった。それを信じ込んで、祝福する男。駅での別れ。静子さんとは未成線だったとつぶやく宗太郎。

*未成線:構想の段階で中止された鉄道。名鉄鷹来線。1945年に着工されたが、線路を敷く段階で終戦になった。
*ダイヤモンドクロス:直交に交わる線路のこと。

出演:六角精児  いとうあさこ  谷花音