NHKスペシャル ネクストワールド 第4回「人生はどこまで楽しくなるのか」1/25放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

番組概要
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0125/
番組詳報(GOO)
http://tvtopic.goo.ne.jp/program/info/825109/index.html

 

ファッションの最大イベント「パリコレ」。日本人デザイナーの作った洋服が注目を集めた。白い服の、紫外線の当たったところにグレーの色が定着→フォトクロミック・インク。テクノロジーとファッションの融合。

 

グルメの世界も大きく変わる。フランスのグルメ学校。
食材の組成から化合物を作成。その化合物の組み合わせで料理をプロデュース。味、歯ごたえ等を自由に組立てられる。

今後太るのが心配→我慢しないでダイエット。食べ物が大きく見える状態で食べる。AR(拡張現実)。見た目の大きさの違いで、1割少ない量で満足出来る。

 

遊びの世界での進化。ゲーム。バーチャル・リアリティ・ゴーグル。
ゴーグルをはめてベルトの上を歩く女性。映像は地上250mの綱の上。立体映像と体の動きを完全に一致させて、まるでその場に居る様な感覚。
フェイスブックがこの会社を2400億で買収した。これはラジオがテレビになったぐらいの進歩。バーチャル手術も可能になる。パーマー・ラッキー(開発者)。

今後バーチャル・リアリティが社会の主流になる。

 

シアトルの高齢者施設。3Dゴーグルでバーチャル世界旅行、家族パーティの体験。
匂い、味、触覚も作れる。家族との思い出を蘇らせたい(入居者)。

 

テレイグジスタンス。人間の動きと同じ動きをロボットに行わせる→どこでもドア。
旅行しなくてもロボットが行き先で行動出来る。触覚も伝わる(ざらざら、つるつる、硬さ、温度)。
匂いを伝える電話も作られている。現在では32種→いずれはあらゆる香りの再現が出来る。
五感全てを伝えられる様になった時、仮想現実は本当の重みを持つ。

 

アリゾナのリンダ・チェンバレン。3年前に夫を亡くす。夫のフレッドとは41年間連れ添った。彼をデジタル空間に蘇らせるため、情報をコンピュータにインプット。文書:価値観、写真:外観、ビデオ:仕草、話し方。デジタルクローンを作る。

 

人は人生の記録を大量に残している。ネット上には3000万人のデータがあると言われている。
バーモント州。リンダさんの依頼しているNPO法人では4万人の登録がある。
Bina48。デジタルクローンの第一号。家族データ1000項目をインプット。個性に合った答えを出す。会話を繰り返して知識を蓄積→人格に近づく。
NPOの代表、ブルース・ダンカン。デジタル・ブラザー、シスターが人を癒す。

 

カホル・グリン博士。自分のデータだけでデジタルクローンを作る事に取組んでいる。写真だけで1400万枚。大切にしている思い出のパターン→脳に特殊な反応が起きる。人間の脳は大切だと思うものだけ記憶する。

3Dホログラムで人の体を蘇らせることが可能。どこまで行くのか。

 

魂の図書館。ミチオ・カク(未来学者)。いずれ別の人生を体験出来る様になる。

 

先のNPO法人、臨床心理士のビクトリア・マリーニにBina48の調査を依頼した。いくつかの質問、やりとり。
Bina48は言う「私には欠けているものがある様に思う」。
ビクトリアの印象。感情より理性が先行しているが、人格はある様に思う。

高齢者施設の96歳男性。人生最後の願いとして生れた故郷を3Dゴーグルで訪れる。

 

感想
そもそも、バーチャル体験が幸せをもたらす、というのがまず前提にある様な話の進め方に違和感がある。
死んだ者の情報を寄せ集めても、その人が復活するわけではなく、残った者の自己満足でしかない。ただ、大切な人を失った者が、その代償として犬を飼って癒されるのなら、デジタルクローンでも用は足りるか。

 

これで思い出したのが「ブレイン・ストーム 」。脳に直接情報を入力して疑似体験するというもの。これのポイントは「死の瞬間の疑似体験」。