NHK「クローズアップ現代」取り残される“働き盛り”1/15放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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~阪神・淡路大震災20年~


番組概要
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3600.html


阪神・淡路大震災。64万人被災し、避難者30万人。死者6434人。
20年の節目にアンケートを出した。依頼2700件中回答928件。
当時働き盛りだった人が今経済的、精神的に孤独になっている。一生震災の影におびえている。
復興の実感が乏しいのはなぜか。5人に1人が半分までしか復興していないと回答。
長田区。商店街の9割が焼失。当時働き盛りだった人の今を見つめる。


長田宏二(67)。警備員のアルバイト。時給850円。ローン返済で今も苦しんでいる。妻と子供2人、母親の5人家族。母親は家の下敷

きで死亡。
2800万でマンションを購入(家だけは残してやりたい)。当時の支援は融資の5年間利子補給のみ。老後資金は教育費に消えた。毎月7万の返済が今も続く(20年でまだ半分)。


復興はゼロと回答した人がいた。成田悦子(59)。6年前に夫を亡くした。公営住宅に暮らしている。居酒屋をやっていた。
地震の48時間後に店の常連客が助けてくれた。残ったのは店の看板だけ。常連客への恩返しと考えて震災の10ケ月後に店を再開した(借金500万)。町の再開発で客足が遠のいた。その後夫はガンで入退院し、妻は震災の後遺症で半身が不自由だった。それで7年前

に店を閉め、夫は5年前に死んだ。友人、知人が心配してくれるが、20年経っても復興を実感出来ない。家族をなくした人は100にはならない。


岡部香津子(67)。長男(大学生)を震災で亡くした。何で死んだ?との苦しみが続いた。夫婦で不動産事務所を経営しており、息子は仕事を継ぎたいと言っていた。51歳で大学に入学し、8年かけて卒業した。息子の分まで働いて来たが、時間では解決出来ない。

他人には言えない。


神戸大学 岩崎名誉教授。
ローンが残っているケースが多い。貸し付けはされるが、借金返済が重荷になった。
その教訓から東日本大震災の時は300万まで支給という制度に繋がった。
長田区は再開発で新長田として移転し、客がいなくなった。文化、歴史が壊れた。旧長田区には3割しか住民が戻っていない(庶民性は失われた)。
再開発の人口は増えている。


感想
阪神・淡路大震災の日は娘の誕生日だったので絶対に忘れない(その時6歳)。でも20年も経ってしまったんだ。
その時は何とか切り抜けても、震災ダメージからどうしても抜けられない苦しさ。
中途半端にコメント出来ない。