NHKクローズアップ現代 iPS細胞は「薬の常識」を変えるか 9/18放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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感想
iPS細胞が、単に自在に細胞が作れるというだけでなく、創薬の世界でも大きな役割りを果たす事に驚いた。
まあそれもいいけど、チューっと腎臓に注射1本打つと、ネフロンがわんさか増殖するとか、そんな事キタイしてます・・・・・

 

 

内容

最近行われた、培養した網膜のiPS細胞の移植手術。違う形での成果が出始めている。
軟骨無形成症。軟骨が形成されないため腕、脚の骨の発達が阻害される。
浦田さくら。軟骨無形成症。従来の外科手術では身体に大きな負担がかかる。
この患者から取った細胞をiPS細胞として病変を再現させ、薬の候補を特定する。
その結果「スタチン」が軟骨無形成症に効果がある事が判明。
動物実験でもその効果が確認された。
ただしスタチンは大人に投与する事を前提に開発された薬のため、子供に対して問題ないかを今後臨床で確認する必要がある(約2年必要)。

症状が再現出来るため、難病の多くでこの手法が有効。
アルツハイマー病の神経細胞をiPS細胞で再現。アミロイドβの溜まり方が人によって違い、3つのタイプがある。
T817MA。アミロイドβ中の神経細胞に投与すると、神経細胞が死なない。だが全ての人に効くわけではない。今後iPS細胞の技術で効果のある人にマッチした創薬が可能になる。
毒性評価にこの技術を用いれば、従来開発が止まった薬も人のタイプによっては投薬可能となる可能性がある。製薬事業そのものが大きく変わる。