地球ドラマチック「月と衛星 宇宙の神秘~生命は存在するのか~」9/6放送  | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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概要
夜空に浮かぶ月はどのようにして生まれたのか?太陽系には月を始め、多くの衛星がある。火山や氷など様々な姿を見せる衛星。生命体は存在するのか?衛星の秘密に迫る。

私たちにとって最も身近な衛星は「月」だ。太陽系には300以上の衛星があると言われる。月は46億年前、地球に惑星が衝突したことで誕生した。衝突で飛び散った岩のかけらが集まってできたのだ。実験で衝突の衝撃を再現する。また木星や土星の周りを周っている衛星の誕生の経緯を紹介。なぜ衛星にはさまざまな特徴があるのか。衛星に生命体が存在する可能性に迫る。(2010年アメリカ)

 

感想
宇宙ネタはやっぱり好き(小松左京の影響?)。今回は衛星の作られ方に焦点を合わせて、生命の存在について考察している。
ある程度知っていた内容だが、潮汐力による発熱の話は興味深かった。恒星からの距離によって惑星に生命が誕生出来る温度条件が決まるのは、その受ける熱量しか頭になかったが、潮汐力による発熱を考慮すれば、地球より遠い惑星に生命発生の条件を満たす衛星を見つけることは可能。

 

エウロパに生命が居るかも、という期待はSF小説でも時々出て来るネタだが、もうすぐ秋の夜長、夜空を見上げてそんな事を考えるのもまた楽し。

 

 

内容
太陽系には8つの惑星があり、それぞれの惑星は衛星を持つ。太陽系で300近くの衛星が存在する。
海を持つ衛星もあり、想像を超えた世界。
衛星は、引力によって惑星の周りを回り、惑星の時点を安定させている。惑星が出来ると同時期に作られ、ガスが密度を増す課程で出来たもの。
降着:岩同士が集まりながら密度を増して行くこと。2003年に降着に関する解明が行われた。


 

木星の衛星4つの紹介:ガニメデは木星に近く1万年ほどで出来た。カリストは木星から離れていたためゆっくり大きくなった。イオは木星に最も近く、火山活動が激しい。木星からの潮汐力で歪みを生じ、その摩擦熱により火山活動を起こしている。ボイジャー1号の観測により判明。エウロパは氷の衛星だが、やはり潮汐力による発熱のため、氷の下には海があり、そこには栄養素の存在がある。

 

土星の環は10億個の岩の集合。1997年に打ち上げられた探査機カッシーニが7年かけて到達し、データを送信。
環は30以上認識され、約40億年前に土星と共に出来たと判明。環が光る理由は、衝突で岩、氷の表面が削れ光沢が出た。

海王星の衛星トリトン。最初は太陽を周回していたが、途中で海王星の引力圏に引き寄せられ、衛星になった。海王星に接近しつつあり、いずれ衝突して消滅する。

 

月はどうやって誕生したか。前述の降着により作られたものとは違う。その理由:アポロが持ち帰った月の石の成分が地球と同じ→元々地球の一部だった。
ジャイアント・インパクト(惑星衝突)。ティアという巨大惑星が地球に衝突。NASAエイムズ研究センターによる実検。どうやってぶつかると月が出来る分量のカケラが生まれるかの実検。

月が生まれた頃は地球との距離2万キロ、地球の自転6H/日。月が地球の自転速度にブレーキをかけ、距離も離れて行った。またその潮汐力で潮の干満を生み、それが生命の発生に寄与した。


 

土星の惑星2つ。エンケラドゥス:氷の下に海があり、発熱で定期的に水が噴出す。その水には塩分と有機化合物の存在。タイタン:カッシーニの小型探査機ホイヘンスのデータでは表面に雨の跡(メタンの雨)。