慢性腎臓病(CKD)その1 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

自分の病気については以前ココ で説明してるが、毎日が感謝の日々と言いながらも、腎機能は徐々に低下している。ただ自覚症状は全くないので、毎年行う健康診断の結果も、あまり真剣に吟味する様な事はなかった。

 

7年ほど前にゼンソク発作が起き、ネットで見つけた今の医院をかかりつけとして定期的に血液検査をする中で、イヤでもクレアチニンの値が判る。そして5年ほど前からは検査結果にGFR値(腎機能)も直接記載される様になった(それまではクレアチニンと性別、年齢から換算)。
多少上下しながらも確実に悪化していくGFR。

 

丁度今から3年前の3月12日(東日本大震災の翌日)、腎臓系の健康セミナーに名古屋で参加。専門の教授による講演と、健康相談。
中でも目立ったのが業者による腎臓食関係の紹介。あちこちのブースでサンプル試食や配布。そこで初めて「低蛋白ごはん」なるものを知った。それまでは腎臓食といえば減塩の事しか頭になかった。

ただ、このセミナーに参加しても、実際のところはまだ自分の事としての認識は低く、またいつもの日常に戻って行った。

 

昨年6月の会社健診でクレアチニンが1.38に。この4月頃から風邪っぽい症状が長く続き、軽い頭痛もする様になっていた。

その後のかかりつけでの血液検査でクレアチニン1.52(GFR:38)。これは真剣に取組まなアカンと、ようやく本気になりネット検索で情報収集。

CKDに関する最も信頼のおける情報はコレ (日本腎臓学会編 CKD診療ガイド2012)。
ショックだったのはP33の図20。GFRが50未満の患者の加齢に伴う腎機能悪化は、健常者の2倍以上の速度で進むとのこと。

 

 

自分のGFRを見てみると、このまま行けば、むしろこのラインより早く悪化する予想が立ってしまう。

(Rはウチのカミさんのデータ:健康そのもの・・・・)


 

ここ35年間の総括
25歳で1年2ケ月の入院を経験(診断は慢性腎炎)。入院中は+7という様な尿蛋白もあり、血清蛋白低下をカバーするために牛乳を余分に飲んでいた。尿蛋白が低下しないまま退院。その後35歳まで+3程度の尿蛋白が継続。それ以降急速に尿蛋白低下し、39歳でゼロに。その後0~+1の間で落ち着く。
GFRは退院後60程度まで悪化するも、40歳前後では70前後で安定。そこから45歳にかけてGFRは50まで悪化。その後は55前後を55歳辺りまで維持。
そしてここ数年ははっきりと悪化傾向が目立つ。

ただ腎機能は悪化する一方だと思っていたが、こうしてデータで眺めてみると、一旦20近くも回復した時期があり、せめてこの時期にキチンとした減塩を心掛けていれば、現時点で60程度を維持出来ていたかも知れない(ザンネン)。

酒についても全く制限していなかったが、30~50歳まで尿酸値は7を下回ったことは少なく、痛風を3回繰り返してから、ようやく高尿酸も腎臓に負担をかけるという事を知った。

 

対策
蛋白質の最終代謝物(尿素)は腎臓から排出され、蛋白質の過剰摂取が直接腎臓に負担をかける事も、調べるうちに判って来た。腎臓病歴30年以上の者にしては全くうかつとしか言いようがない。

食事療法に関する情報はココ

そして昨年7月から本格的な塩分と蛋白質の制限を開始。
やったのはアミノ酸スコアの低い穀物類(白米、うどん、パスタ等)の低蛋白化。蛋白調整食品のネット購入で対応しているが、減塩食品も含めて月で約2万程度の出費。


 

まず変化があったのが尿素窒素。20前後だったのがいきなり12。そしてクレアチニンの方も、最初の効きは少なかったが、次第に改善。
ただ、最新の結果ではクレアチニン1.44(GFR:40)。まあクレアチニンは体内水分の状態でも変化があるので、あまり一喜一憂しても仕方がない。年単位の評価でどうかといったところ。

その意味では、少なくともここ一年の平均としては、腎機能は維持しているという事になるのかな?
尿素窒素についても、ただ炭水化物の低蛋白化だけでは不十分で、もう少しキチンとした管理が必要なのかも知れない。


自分の感覚としては、頭痛が始まるとGFRが40を切っている感じ。
低蛋白食療法についても、過大な期待はかけず、何とか寿命が尽きるまで透析せずに生活出来る事を第一目標として継続して行きたい。80歳でGFRが20ぐらいなら、何とか逃げ切れる。