「イヴの時間」 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

2008年の夏頃にgyao(無料動画サイト)でアップされており、途中まで観たのだが、視聴のタイミングを外しているうちに終了してしまった。
今回Webでちょこっと調べてみたら、何か中国のサイトで海賊版がアップされている様で、何とか完結までたどり着くことが出来た。


ドラマの紹介文
 舞台は未来の、日本と思われる場所。人間と見分けがつかないアンドロイドが実用化されているが、ロボット倫理委員会の影響で、人々はそれを“家電”として扱うことが常識となっている。高校生のリクオも、幼い頃からアンドロイドを便利な道具として利用しきた。
 だが、ある時、自家用アンドロイド・サミィの行動記録の中に、奇妙な言葉が含まれていることに気付く。親友のマサキとともにサミィの足跡を辿ると、そこには「イヴの時間」という一軒の喫茶店が。その店のルールは“人間とロボットを区別しないこと”だというのだが・・・・。


You Can Fly


第1話
高校生のリクオ。家で女性型ハウスロイド(サミィ)を使っている。
最近サミィの帰りが不規則な事を気にするリクオ。彼女の行動記録を入手。
友人のマサキを誘ってサミィの立ち寄った場所へ。そこが「イヴの時間」だった。
店のマスターはナギという女性。そこに居た客のアキコ。店に来る理由をリクオが聞くと、アンドロイドの気持ちを知りたいためだと言う。
だが翌日学校で見かけたアキコはハウスロイドだった。



You Can Fly


第2話
悩むリクオに「ロボット3原則に『嘘をつくな』、とはないだろ」と突き放すマサキ。
確かめるためにまた店に行く2人。
チエちゃんと老人(シメイさん)。そして寄り添う1組の恋人。
「怖いんだろ」というマサキ。彼の家にハウスロイドは居なかった。
アキコが来る。学校での事を確かめようとするが、はぐらかされる。
背の高い男を気にするマサキ。出て行く客を追うが扉が開かない。プライバシーを守るためしばらくの間はロック。
サミィが店に来てコーヒーを受取る。そして逢うリクオ。
サミィが帰った後、彼女との出会いを話すナギ。サミィに悩みがあると言う。
あの店に何かあるというマサキ。


第3話
「ドリ系がアンドロイド連れて来ている」マサキが示す先に例の男女。
ナギが手を回して4人を引き合わせる。
男と女はコージとリナ(リナはアンドロイド)。
リクオがコージのカメラを触っているうちに彼の撮った写真が部屋いっぱいに表示される。そこにはリナ以外の女性と一緒のコージが。
ショックを受けて離れるリナ。追うリクオ。リナはコージを護衛していたが今は無許可の状態。損傷しても修理出来ない。
そんなリナをコージは人間として扱ってくれると彼女は言う。でも写真の女性は…
コージを責めるマサキ。
コージは言う「僕はマスターを助けたいんだ」。コージもアンドロイドだった。女性の主人は、コージがいいと言って依存している状態。
リナを知る事でマスターを理解したいコージ。


第4話
ほとんど常連状態のリクオとマサキの居る店内にロボットが乱入。初期型のアンドロイドで育児の手伝いをしていたという。
育児の必要がなくなり不法投棄されたもの。処分されるところを倫理委員会から逃げ続けている。
名前を聞かれた事で満足して機能を停止する。


第5話
チエちゃんとシメイさん。彼は運用テスト中のアンドロイドだった。チエちゃんに聞くとシメイさんは「教育里親」だという。


第6話 
実は、マサキの家にはTexという旧型のハウスロイドが居た。母親がいないため幼い頃からマサキの世話をし、信頼関係が出来ていた。
ある時、父親が陰でTexに命じてマサキとの会話をさせなくした。荒れるマサキ。彼のアンドロイド否定の原点。
父親は現在では倫理委員会のCEOの位置におり、人間とアンドロイドとの関係性について問題を引き起こす場所を摘発する準備をしていた(「イヴの時間」もマークされている)。
突然家を出るTex。マサキの前でTexの事を罵る父親。
Texは「イヴの時間」に来てここを閉鎖する様大音響で警告。リクオに呼ばれて到着したマサキはTexとの話を皆に全て話す。

「イヴの時間」の摘発は倫理委員会内部の者により回避された。



You Can Fly


感想
言ってみれば「アンドロイドに心は宿るか」をテーマに様々なエピソードが展開される。
アンドロイドは頭上に、オレンジに光る輪を表示しているが「イヴの時間」の中ではそれが表示されず、区別しないというより「区別出来ない」。
社会的背景、ロボット社会を裏で監視する「倫理委員会」等、やや謎を持たせながら進む話はそれなりに面白かった。

最終話で、クールだと思われていたマサキの意外な過去が明らかになり、これがこのドラマのポイントにもなっている。


視聴したい方はこちら

(画質はオロジナルよりやや劣りますが、内容把握には支障ありません)