短編集「地球になった男」 小松左京 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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地球になった男        1971年   新潮文庫

コップ一杯の戦争 場末のバーのハイボールが戦争を触発。酒がなくなって戦争終結。
地には平和を 第二次大戦の日本の歴史を変更しようとする時間犯罪者。ただし、正しい歴史もベストなものかは疑問。
紙か髪か 紙をことごとく分解する菌が発生。防菌処理が開発されるが、副作用あり。
痩せがまんの系譜   未来で重要な役割を持つ者の子孫が、祖先の配偶者を見つける手助け(江戸時代の武士を連れてくる)。
御先祖様万歳  過去に通ずる穴が発見される。過去で女性と一度だけ関係を持つ。生まれた子が自分の曽祖父であるとの妄想。
日本売ります 宇宙人に日本を売った男。合法的手段で全ての土地の名義を変更し、持ち去る。
沼を恐れる幼児体験。甥が助けを呼ぶ声を幻覚と間違え見殺しに・・・
ぬすまれた味 若者が契約。味覚、性感を老人に奪われる。復讐のために体をくすぐり、狂った味覚のものを食べる。
蜘蛛の糸 芥川のパロディ。地獄から這い上がった亡者と地獄に落とされたシャカ。
地球になった男 まず、牛になる事から自分の能力に気付いた男。地球を壊滅させた償いに、別の宇宙での地球となる。