監督:サイモン・ウェルズ 音楽:クラウス・パデルト
出演:ガイ・ピアーズ(アレクサンダー)、サマンサ・ムンバ(マーラ)
シエナ・ギレリー(エマ)
感想
1895年にH・G・ウェルズが発表したSF小説の映画化。監督のサイモン・ウェルズはその曾孫だとか(!)
前半部分(恋人に死なれる)は原作には全くなく、後半のイーロイ族(原作ではエロイ族)とモーロック族との関係はほぼ継承。
恋人に死なれた、か弱い科学者がいつの間にか強靭なファイトマンに変化し、未来に来てからは新しい女性と手を取り合って、地下民族を全滅させる。
確かにB級のイメージがプンプンするけど、まあ原作の練り方も大した事ないから、小説からタイムマシンのああいった形態を実体化させた面白さという面では楽しめた(原作のタイムマシンはまたがる方式のスクーター型)。
ガイ・ピアーズは、今後こういったアクション系の俳優として人気が出るかもね。
新生007として大幅にシリーズを若返らせるとか、いいんじゃない?
浅いなりにモーロック族の首領が言った言葉がそれなりだった。
「エマの死が無ければタイムマシンを作らなかった。生きてれば存在しないはずのマシンでどうして彼女が救える」
あらすじ
若き科学者アレクサンダーはある日、恋人エマに結婚の申し込みをし、ささやかながら婚約指輪を渡した。
その夜二人は公園で強盗に遭遇する。
持ち物を全て奪い去ろうとする強盗。だがエマはその指輪を渡す事を拒んだためピストルで射殺されてしまう。
その日からアレクサンダーは取り憑かれた様に研究に没頭、4年の歳月をかけてその機械「タイムマシン」は完成した。
それを使って過去に舞い戻るアレクサンダー。そして強盗に出会わない様に行動を変化させるが、エマは暴走して来た馬車に轢かれて息を引き取る。
何度繰り返しても、結局エマが死ぬ運命を変える事が出来ない。
アレクサンダーは、エマが蘇生出来るための技術を得ようと未来に向かう。
そこでも回答はなく、未来の人類が行った失策(月の改造)のために起こった混乱のための手違いで遥か80万年の未来へ飛ばされる。
そこにはすばらしく美しい森で樹上生活をするイーロイ族が生活しており、彼はそこで美しい娘マーラに助けられ、介抱を受ける。
だがその世界にはもう1つの種族モーロック族がいた。
彼らは地下で生活し、イーロイ族を食料としていた。