チャイコフスキー
交響曲 第5番 ホ短調 作品64
ルドルフ・ケンペ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラシックはあまり気合を入れて聞く方ではないが、シンフォニーは案外好きで聞いている。チャイコとブラームスはその中でもお気に入り。
でもその聞き方は特に専門的ではなく、耳に心地よいメロディ、盛り上げるところでゾゾッとする快感。それは別にジャズでも同じ。だからメロディ、リズムで同化出来ないヤツはダメ。
この5番、ずっと聞いていなかったが、たまたま話題に出たのでちょっと聴いてみた。
聞いてみて「ああ、そうそう」てな感じ(そんなにメロディ暗記出来ないし)。でもこの第一楽章のところは最後の盛り上げが、クライマックスなんだけど妙に切ない感じがして好き。
第二楽章はワルツだが、ここでも第一楽章のフレーズが。結局1つの主題が全楽章に出てくるので「あー、あの曲ね」というイメージが出やすいのかも。
最終楽章は朗々として自信に満ちている。ここでのtpでのフレーズが、妙に記憶に残っている。
最後の〆はいかにも「大団円」という感じで、これがチャイコフスキーの「俗っぽいところ」なんて言われる部分だけど、まあ好きなものは別に否定する事もない。
この作品は、彼が離婚してから制作意欲を失い、フォン・メック夫人の援助を受けて再起、その後に作られたものとある。彼の有名な4,5,6番はみな運命を主題にしたものであるとのこと。
あまり理屈を考えずに音楽の続く数十分間、たまには「運命」についてじっくり考えてみるのもいいかも…・