「おせっかい」
松尾由美
再読。
初読の時はおもしろい、と思えた作品ですが、今回はそう感じませんでした。
おじさんが小説の中に入ってしまうというもの。
IT企業のおじさんが、足を折って入院中に部下が持って来てくれた推理小説の連載に夢中になる。やがて彼は夢の中でその小説の中に入っていることに気づく。
彼と部下の若者たち、作家の視点から物語は進む。
これは2000年に書かれたものですが、若者らの描写が、不思議な存在で、独特な思考をしていると描かれていますが、現在2020年代のZ世代というのが、ちょうどこんな感じなのではないでしょうか。
つまり、2000年代に20代だった若者は20年経ち、40代になり、20代の若者らをZ世代と呼び、変り者たちと認識しているということになります。
私は1985年に1つ上の先輩から「新人類」と言われました。たしかに私はドライな考え方をし、Z世代に考えが似ているかも知れません。しかし合理的に考え、無意味に続けている悪い風習は変えた方がいいという考えであり、
しかしちゃんと、他の人たち以上に感情はあります。正義は心であり、愛であり、神と心を合わせることです。
と長くなりましたが、そんなことを考えながら読むのも面白いかも知れません。
この本はまだ作者が覚醒していない頃のもので、出来はよくありません。
ポイント
・表紙がよくない
・タイトルがよくない
小説の中に入り込むという発想はいいのだけれど、
私が思ったのは、編集者から「猟奇もの」をと頼まれ、しかし著者としてはそんなものは書きたくない、といことで作中の物語として組み込むということで出来た小説がこれなのではないだろうか。
それにしても
一人の登場人物の視点で書かれていないのは、読みにくさを感じます。並行して5人くらいの人々の視点から描かれる。
そして性描写もない方がよかった。つまりレイプシーンがあるのだけれど、それはない方がよかったということです。
このように、不満の残る作品ではあります。
「魔女保険」
都筑道夫
再読
ショートショート。
多少長めの話もある。ミステリに限定されていない。
物語によっては落語や講談に使えそうなものもあります。
ショートショートというのは昔、星新一全盛の頃は面白く読めたのですが、現代ではあまり楽しめません。
なぜなのか? 世相がそうさせているのか?
昔の方が気ぜわしくて、短い話の方がよかったのか。
現在私は長編小説の方を好むようになっています。
かつて謎解きの推理小説が流行ったけれど今は流行っていないように、時流というものがあるのでしょうね。
いつもいいねをありがとうございます。(^▽^)
(いいねを返そうと思うのですが、通信会社の遅さのため「いいね」の枠だけでないことが多く、ページを開いても押せないことがあることをどうかご了承ください)
ココナラ
姓名判断
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