2024年読書評4 三毛猫ホームズ | 預言者のコラム2

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俗言ではなく、預言者の視点から哲学、
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時事問題などを語って行きます。

 


「ユリシーズムーア」

なんとなく読んだことあるようなないような、ということで読み始めました。
タイトルは知っています。
「パーシージャクソン」は1作目を読みました。が、あまり面白くなかったので、2作から読んでいません。
それに何だか、ギリシャ神話の神々が出て来るところもあまりなじめない。というか、私はギリシャ神話の解読者であり、スペシャリストですが、童話に組み込むことでワクワク感が出るわけではない、ということです。

そして他に面白いものはないかと探ってみたわけです。
読んだことがあるような~と思ったのはかつてやはり、出だしだけ読んだのかも知れません。
今回も3章まで読んだけど、あまり面白くない。

作者は名前を伏せて、ユリシーズムーアという架空の人が書いたことにしたいらしいですが、設定があざとい。ドイルはワトソン作ではなく、ちゃんと名乗っています。
そしてムーア、作者から原稿をゆだねられたのだということにしていますが、それもあざとい。

またページをパラパラめくったのですが、最後にまだ続くような感じの書き方でした。
つまり、厚かましくもシリーズ化することを狙って書いているというわけです。1冊ですら受け入れられるか怪しいのに。

実際この本はテンポが遅く、作者は映画風な書き方をしているとは思うのですが、才能があると思いあがった人であると感じました。話の語り口もうまくないし、ワクワク感もない。先を読ませる度量もない。

なぜハリーポッターの次を狙う本がたくさんあるのに有名にならないのかが、分ります。
面白くないのです。

「ダレンシャン」は
以前も書きましたが、冒頭で「僕はクモが好きだ」でダメでした。ハリーポッターにもクモは出て来るけれどこちらはメイン。
表紙にも書かれているし。いろいろ気に入らないものでした。つまり、冒頭1章で挫折。

この手の本で面白いと思ったのは
「バーティミアス」と「サークルオブマジック」くらいです。

ps
この本図書館で借りたのですが、あきれたことにうちにありました。忘れるくらい印象に残っていなかったのでしょう。
これとライオンボーイは駄作です。



「三毛猫ホームズの犯罪学講座」
シリーズ20作目。

この本も正統的な「三毛猫ホームズ」です。

物語は:
女子学園で男性の飛び降り自殺事件。その女子学園で講演を頼まれる片山刑事。講演中、女子の死体が天井からぶら下がってくる。学園内では学生と関係を持つ教師が疑わしい。殺された女子学生は片山の見合い相手でもあったのだった。
女子学園の中心的美少女も現れ、翻弄される片山。
という感じ。

話はすっきりとストレートではなく、込み入っていますが、ユーモアがあり、ホームズも活躍し、晴美も石津も健在。

前期の読みやすい作品です。



「三毛猫ホームズの四季」
シリーズ18作目。1990年。

料亭で捜査中、殺しをにおわせる会話を聞いてしまう片山刑事。すると本当に事件が起こる。
四季それぞれに生まれた四姉妹、夏子は母親殺しで服役していた。その出所日に迎えの車が崖から転落し死亡。片山は人妻冬子と親しくなる。事件は平行して交錯し、季節をまたぐ。いくつもの事件の関連性は?
というもの。

比較的読みやすいものの、人物がたくさん登場しすぎて、誰が誰だか分からなくなります。
私としては犯人は誰かという観点よりも、小説としてスリリングである方を望みますが、そういう点ではあまり優れていないかも知れません。
古来の推理小説は意外な犯人でなければならないので、そのため2,3人の登場人物では犯人の目星がすぐについてしまいます。その結果、作者は物語を複雑にし、登場人物を増やすわけですが、その結果、読者としては混乱し、読みにくさを感じるようになるというわけなのです。




ココナラ
姓名判断
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