映画評 かがみの孤城 | 預言者のコラム2

預言者のコラム2

俗言ではなく、預言者の視点から哲学、
人生、宇宙、宗教、
時事問題などを語って行きます。


この原作は読んでみようと思ったものですが、あまり読みやすそうではないし、なんとなく先が読めそうなあらすじだったので読むのは止めた次第でした。
もう1つ同じ作者のもので、似たようなシチュエーションの小説がありましたが、それもやはり先が読めそうで、いい線は行っているのだが、なんとなく興味をそそられない。
それはおそらく学園ものが多いからかも。

ということで映画=アニメの方を見ることに。

物語は:
不登校気味の女子中学生、ある日、自室の姿見の中に引き込まれる。
そこは城で、やはり彼女のように中学生が計7人集まっている。ホストはオオカミの仮面をかぶった小さな女の子。
彼らはなぜ集められたのか?
というもの。

アニメとしては、つまらないから途中で止めようということにならなかったので、面白かったと言えます。
宮崎アニメ以外にも数々長編アニメは作られていますが、私は深海以外、面白いと思ったものがありません。

まず作家らはストーリーを練るべき。あらすじを聞いて面白と思えるものを作るべき。
つまり、アニメを作る以前の問題であり、そしてそのストーリー=アイデアが、肝なのです。
そしてそれが創作に於いては最も難しいとも言えるのですが。

本作の謎は、私はなんとなく、見通せましたが、最後の少女の正体までは分かりませんでした。
ただこの手のミステリは当たる当たらないの問題ではなく、面白いか、感動するか、の問題ですので。

謎が解けて、興味がなくなる作品は、二流。
宮崎アニメはだから、単なる謎解きになっていないのでしょう。
ヒッチコックも、謎が解かれることが主体となると、謎が解かれたとたんに客は興味を失い、また見たいと思わないものとなってしまうと言っています。
何回も見たいと思わせる作品が優れた作品だと彼は言い、そしてその通りなのでしょう。

本作は、謎が全て、という感じです。
また見たいかというとそうでもないかな。

アニメとしては描写も大事ですが、人物の動きが少し不自然で、アニメーターは本物の人物の動きを見ているのだろうかと疑問に感じました。
日本のアニメーターは薄給で酷使されていて、細部に凝ることが出来ないということなのかもしれませんが。

もう1つ、アニメを作るのであれば、実写ではできない表現を使うべきです。
この作品では実写でもいいと感じました。最近ではCGを使うことが当たり前なので、難しいことはないでしょう。
アニメで作るならアニメの強みを生かすべきです。

もう1つ、
これが最大に気になった点ですが、
「死を描いて感動させるのは安易」というものです。

作品に「死」を盛り込むのはアニメとして重くなります。だから極力それを描かない方がいい。
そして死によって感動させるのは、語弊がありますが、誰にでもできること。死を描かずに感動させるのが一流。

最近のベストセラー小説など、このパターンが多いので読む気がしないのです。
このアニメの原作もなんとなくそんなにおいがしたから読む気にならなかったのもあります。

以上

アニメに言えるのは

・アニメの強みを生かすこと アニメでしかできない描写をする
・物語が面白くないと作品は面白くならない
・死で感動させようとするな


ということです。


 

 


ココナラ
姓名判断
https://coconala.com/services/2114774?ref=top_histories&ref_kind=home&ref_no=1

 

 

 


ホームページからのご応募 姓名判断3000円
https://ainoyogen.web.fc2.com/contents7.html