昨日、NHKホールで開催された

地域伝統芸能祭り 2016 を今年も観てきました。



今年で16年目になるこの催事は、国とNHKの支援を

受けて社団法人 地域創造と祭り実行委員会(会長は

宗教学者 山折哲雄さん)が主催しています。


毎年テーマが決まっていて、今年のテーマは 和。


山岸先生の解説、こんな事だったでしょうか?

(解釈、正確にお伝え出来ないでごめんなさい。)


和の心というのは 日本人が一番大切にしてきたもので 

たくさんの人々が集まり、一つになり、心を合わせ、和や

かな時を過ごす。 それは日本各地、津々浦々の人々に

より古来より受け継がれてきた祭事、伝統芸能の中で

はぐくまれ日本人の心、文化を形成するする上で極め

て重要な役割をはたしてきました。



全国7地区より伝統芸能が舞台にあがりました。

どの出演も見応えのある祭りでしたが一部、プログラム

より写真お借りしてご紹介します。


石川県輪島市名舟街の 「御陣乗太鼓」 です。

上杉謙信の攻略に、夜陰に乗じ村人が夜襲し、戦勝した。

氏神への感謝を捧げる習わしが、現在まで伝承されています。

太鼓のリズム、ゆっくり、やや早く、すごい早打ちと身の

こなし方、ミエの切り方に圧倒されました。



愛媛県今治市に伝わる 「継ぎ獅子」です。

「少しでも神様に近づきたい」という気持ちから 大人の肩の

上に大人が立ち三段、四段と重ねた頂点に幼い稚児が立ち

扇や鈴をもって舞うのです。ハラハラするようなこの伝統芸能、

まさに 和の一端が崩れたら成り立ちませんね。




青森県黒石市の 「ねぷた祭り」 です。

東北各地で行われるねぷた祭り,その地区ごとの特色が

ありますが 子供たちが中心となって

「やーれやーれや」という黒石独自の囃子には素朴さと

昔懐かしいお祭りの雰囲気がありました。




気仙沼市唐桑の、大漁唄込(だいりょううたいこみ)です。

大震災の津波の被害の最も大きかった地区のひとつ、

全国からの支援を力に、やっと平成24年に活動再会に

こぎつけました。340年前、紀州和歌山の鰹一本釣り漁法を

学び、この頃から伝わる伝統芸能だそうです。

東北、三陸の復興を祈願して、全国、支援をして下さった

方々に感謝の気持ちと、復興の姿を勇ましく訴える海の男

たちの勇ましい演舞でした。





その他 いわき市の 「大国魂神社の大和舞」

秩父市の 「秩父屋台囃」

伊万里市の 「府招きの浮立」

等の伝統芸能が紹介され 間に 宝生流の 能 

の公演もありました。


先般、NHKスペシャルで司馬遼太郎の思索紀行

「この国のかたち」 が放映されました。

ご覧になられた方も、多いのではないでしょうか。




全国を紀行し、丹念な取材を通じて終生、日本人とは何か、,

この国のかたち を問い続けた司馬遼太郎、とても見応え

のある、いい番組でした。


僕は、今年になってからも,趣味の神社仏閣巡りや、歴史

散策を続けていますが、こうしたいろいろな機会をとらえて

日本の文化、伝統精神を学ぶ事って、とても大切な事に

思います。


現代社会の諸問題を考える時、ひとつの分析視角に

なるように思います。


 今日は一日、不安定な天気でしたね。

 農作業お休み間の独り言を 最後までお読みいただき

 ありがとうございます。